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知ってますか?洗顔に泡立てが必要な本当の理由

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この記事を書いた美容ライター

松本あやめ

化粧品会社で3年間研究職で勤務した後、ライターに転身。現在は主に美容系サイトのライター・ディレクターとして活動中。2018年日本化粧品検定1級およびコスメコンシェルジュ認定取得。

はな子
うーん、やっぱり洗顔を変えようかな?
美神先生
あら、洗顔について悩み事?
はな子
先生!実は、ちゃんと洗顔をしているのにべたつきや汚れが残っている気がして……。肌に合わないみたいだから、今使っている洗顔を変えようかと思っているんです
美神先生
なるほど。ちなみに、はなちゃんは普段どうやって洗顔してる?
はな子
え?普通ですよ。手で泡立てて、汚れとなじませて、しっかり洗い流してます
美神先生
手で?それじゃあダメよ!
はな子
どうしてですか?
美神先生
洗顔はしっかりきめ細かい泡をつくらないと、洗浄力を発揮しないの
はな子
えー。でもちゃんと泡立てるのって面倒で……。泡立てってそんなに重要なんですか?
美神先生
それじゃあ今回は、なんで洗顔に泡立てが必要なのか、詳しく話すわ!はなちゃんみたいに泡立てが面倒だと思っている人こそ、ぜひ最後まで読んでね

汚れが落ちる仕組みとは

美神先生
洗顔料が汚れにアプローチする方法は主に2つよ

普段、当たり前に毎日行っている洗顔。けど、そもそも洗顔で肌の汚れが落ちる仕組みをあなたは知っていますか?

まずは意外と知らない洗顔の仕組みについて、どのような仕組みと作用で汚れにアプローチしているのかを見ていきましょう。

その1,界面活性剤の力

肌に蓄積する汚れには、汗、皮脂、古い角質、メイク汚れ、それからホコリやチリなどが挙げられます。

一日過ごすだけで私たちの肌には目に見えない多くの汚れが付着するわけですが、その多くは油性成分水と油は互いにはじき合うため、水だけではこれらの汚れは落ちません。

そこで力を発揮するのが、洗顔料に配合されている『界面活性剤』。

界面活性剤は水になじみやすい部分(親水基)と油になじみやすい部分(親油基)を併せもった成分で、水と油を混ぜ合わせる作用をもっています。つまり、界面活性剤が肌の上で脂汚れと水をなじませてくれるから、しつこい汚れもすっきりと洗い流せるのです。(※1)

【コラム】〜界面活性剤は肌に悪い?〜

界面活性剤はよく「肌に悪い」と言われます。
しかし、化粧品に使用される界面活性剤はすべて安全性がしっかり確認されているものであり、皮膚刺激も弱いものばかり。

界面活性剤には洗浄力のほか乳化、可溶化、停電防止、殺菌作用などもあり、様々な用途に用いられています。(美容アイテムだけでも、クレンジング、化粧水、乳液、クリーム、シャンプー、トリートメント、制汗剤など)

いまや私たちの日常生活において欠かせない存在になっている界面活性剤。「界面活性剤で肌が荒れた」「極端な敏感肌で刺激は避けたい」という事情がないのであれば、あまり神経質になって避ける必要はないでしょう。

泡がもつ汚れ吸着力

油と水が互いにはじき合うのはご存知の通り。

そのため、油性成分は水中に水以外のものがあれば、自然とそちらにくっつきます

洗顔料の場合、くっつく先は泡

この泡の吸着力によって脂汚れが剥がれて浮き出し、落ちやすい状態に。最終的には泡が汚れをまるごと包み込む形になり、流水によって除去されるのです。

はな子
へぇ~、洗顔の洗浄力は【界面活性剤】と【泡】から生まれているんですね
美神先生
その通り!ちなみに、【界面活性剤】と【泡】の洗浄力はそれぞれ別個に働くものよ
はな子
どういうことですか?
美神先生
【泡】がなくても【界面活性剤】は働くし、【界面活性剤】がなくても【泡】は作れるということ。別個に働くものだからこそ、それぞれを最大限生かせば、洗浄力も格段にアップするというわけ!
はな子
なるほど!

洗顔料に泡立てが必要な理由

美神先生
【界面活性剤】と【泡】、それぞれを最大限生かすためには泡立てが必須!

洗浄力が【界面活性剤】と【泡】によるものだということはわかりましたね。

けれど、そこまで泡立てにこだわる理由とは?適当につくった泡じゃ、どうしてダメなのでしょうか?

ここでは、洗顔に泡立てが必要な具体的な理由を3つのポイントに絞ってまとめてみました。

理由1,確実に汚れを落とすため

洗顔料に配合された界面活性剤を肌の脂汚れとなじませるためには、洗顔料が確実に汚れに接着しなければなりません。

つまり、泡がしっかり肌に密着しないと効果がないということですね。

泡はきめ細かくすることで接着面積が増えるため、しっかり泡立てれば泡立てるほど汚れの除去効率が上がるというわけです。

また、きめ細かい泡は毛穴の奥や毛羽立った角質の隙間にも入り込むことができます。<spanclass=”bd”>濃密な泡なら細かい部分の汚れもしっかり除去でき、毛穴トラブルや角質の蓄積なども予防することができるということです。

理由2,摩擦を減らすため

洗顔が落とすのは汚れだけではありません。本来肌にとって必要な皮脂膜(皮脂と汗が混ざったもの)やNMF(天然保湿因子)も洗い流し、乾燥を促してしまいます。

また、洗顔の際は手のひらや指による摩擦が肌に刺激を与えてしまうため、洗顔は肌にとって欠かせない行為でありながら、大きなリスクを背負った行為だといえるでしょう。

だからこそ、泡立てが重要。

濃密な泡をしっかりつくれば泡そのものが肌と手の間でクッションとして働き、摩擦を和らげてくれるのです

今現在肌トラブルを抱えている人はもちろん、予防に取り組みたい人にとっても、肌への負担は極力減らすよう意識するのがベスト。そのためには、泡立てが欠かせないのです。

理由3,洗浄力のバロメーター

洗浄液は一定の濃度がなければきちんと働きません。

洗濯物を想像してみてください。薄めた洗剤より、薄めていない原液の方が汚れ落ちがいいですよね?

それは洗顔料でも同じこと。

そして、洗浄液が泡立つ濃度と洗浄力が発揮される濃度は、ほとんど同じだと言われています。つまり、きちんと泡が立つということは、洗浄力がしっかりあるということの証明なのです。(※2)

もちろん、必ずしも「泡立ちが悪い=洗浄力がない」というわけではありません。ですが、洗浄力を確認するわかりやすい目安の一つとして覚えておくと便利でしょう。

もちもちの泡をつくるコツは?

濃密な泡をつくろうと奮起しても、最初のうちはなかなかうまくいかないことも多いでしょう。

そこで、ここでは泡立てが苦手な人のために、濃密泡をつくるコツを伝授します!

泡立てアイテムの使用

慣れれば手だけでもしっかり泡立てることができますが、ここはやはり道具に頼るのがベター。時短にもなるし、泡立ちも段違いに良くなります。

泡立てアイテムのメジャー選手といえば、泡立てネット。100均などでも売っているので、持っていない人はこれを機にぜひ購入してください。

使い方は簡単。適度に濡らしたネットに洗顔料をこすりつけ、揉み込んでいきます。このとき、泡を潰すようにするときめ細かい泡ができるでしょう。

ボタボタとネットと手から泡が垂れてくるのは、ネットに含ませた水が多いから。逆に、ネチネチとしてなかなか泡立たない場合は、水が少ない状態です。少しずつ水を足して調整しましょう。最後にネットから搾り取るように泡を取れば完成です。

ネット以外にも、泡立て専用の筆やカップ式の泡立て器もあります。使用している洗顔料や好みに合わせて選ぶと良いですね。

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泡立ちやすい洗顔の選択

洗顔料は製造方法や配合成分により、泡立ちに大きな差がでます。なかにはどうしても泡立ちにくい洗顔料もあり、泡立てたとしてもスカスカ・フワフワした泡にしかならず、クリーミーな濃密泡はつくれない場合もあります。

一番確実なのは洗顔料の全成分表示を見て、起泡剤や洗浄補助剤、界面活性剤の種類をチェックすることですが、実際にはなかなか難しいですよね……。

けれど、安心してください。

泡立ちに十分な自信を持っている洗顔は、消費者にむけてそのことを商品特徴としてアピールしているものがほとんどです。

泡立ちの良い洗顔料を探すときは、商品のパッケージやポップをチェックすればOK。単純ですが、もっともわかりやすい方法といえるでしょう。

泡立ちのいい洗顔料の例

泡立ちを売りにした洗顔料は多数ありますが、今回はその中から一部を紹介します。

どろあわわ


110g ¥1,860
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ネットで泡立てることで、もっちりとした濃密泡がつくれる洗顔料です。汚れ吸着作用がある2種類のミクロな泥成分を配合しているため、汚れ落ちは抜群。厳選された4つの保湿成分により、洗顔後のつっぱり感もありません。

Non.A(ノンエー)


100g ¥3,115
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ニキビ専用の薬用固形石鹸で、豊かな泡立ちが特徴。泡の弾力は、販売会社の従来の洗顔料と比べると、なんと4倍!もちろん、保湿成分もたっぷり配合しています。ニキビに悩む人は、ぜひ試してみてくださいね。

【関連記事】
Non A.(ノンエー)はニキビに効果なしって本当!?口コミを分析して実際に使ってみた

然よかせっけん


¥1841
詳細を見る

汚れを吸着除去する超微細シリカパウダーを配合した練り石鹸。もっちりとした吸着泡が毛穴の隅々まですっきり洗浄します。美容成分の割合が多いので、肌に余計な負担をかけることはありません。

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然よかせっけん!毛穴とニキビと肌のトーンアップ効果がすごい。口コミと成分から検証!

専科 パーフェクトホイップ


120g ¥485
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その泡立ちのよさはCMでも有名。ホイップ状の濃密な白まゆ泡が素肌を優しく包み込み、しっかり汚れを落としてくれます。天然由来のシルクエッセンスとヒアルロン酸を配合しているので、洗い上がりはさっぱりなのにしっとりとした潤いを感じられるでしょう。

泡立たない洗顔料ってどうなの?

美神先生
泡立たないのに洗浄力があるって不思議よね。でも、理由がちゃんとあるの

最近、泡立て不要の洗顔料が増えていますよね。多くはジェルタイプで、使い方はマッサージするように肌に塗り広げて洗い流すだけ。とても手軽で、人気なのもうなずけます。

しかし、気になるのは洗浄力。ここまで「洗顔において泡立ては必要不可欠」としてきましたが、それなら泡立てない洗顔料に洗浄力は期待できないのでしょうか?

いいえ、そうではありません。

商品によって異なりますが、泡立て不要の洗顔料は、低刺激の界面活性剤を数種類組み合わせたり、汚れ吸着作用や角質軟化作用のある成分などを配合し、泡の力を用いずに汚れを落としています

なかにはスクラブを配合し、摩擦の力出洗浄力を底上げしているものもありますが、ベースがジェルなので肌への摩擦をある程度軽減できるし、保湿成分の割合を多くできるので洗顔後の肌はしっとり。

汚れを落としつつ必要なうるおいはしっかり守るという、ある意味理想的な洗顔ともいえるでしょう。

難点があるとすれば、ものによっては洗浄力が弱すぎると感じることと、ジェルという剤型は添加剤が多くなりやすく、肌に刺激を与えてしまう可能性があること。

とはいえ、強すぎない洗浄力は敏感肌の人や乾燥肌の人にとってはちょうどいいとも言えます。実際に使用する場合は、事前にパッチテストをして刺激の有無を確認するといいでしょう。

【コラム】〜ポンプやスプレータイプの洗顔料は?〜

泡で出てくるポンプ・スプレータイプの洗顔料も泡立て不要の洗顔といえるでしょう。
このようなタイプの洗顔料はあらかじめ洗浄剤を濃くつくり、それを水で薄めて容器に詰めています。水がなければ洗浄剤は泡立たないし、ある程度の濃度がなければ泡立たないから仕方ないことですね。

しかし、水で薄められてシャバシャバ状態であるがゆえに、他の洗顔料と比べるとどうしても消費が早くなってしまいます。容器にかかるコストも大きいため、必然的に価格はやや高め

ポンプ・スプレータイプを検討する場合は、ポイントとしてこのことを覚えておくと良いでしょう。

泡立たない洗顔料の例

実際、泡立て不要の洗顔料にはどういった商品があるのでしょうか?

ビーグレン クレイウォッシュ


150g ¥4,090
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天然のクレイ、「モンモリロナイト」といった微粒子のクレイを使用した吸着洗顔料。肌の潤いに必要な皮脂だけを残し、肌表面にある古い角質・汚れ・毛穴に詰まっている角栓・参加した余分な皮脂だけを吸着し洗い流します。一度使っただけで肌がツルツルになったという口コミも多い、ピーリング効果も高い洗顔料です。

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オルビスユー ブライトニングジュレウォッシュ


120g ¥1,944
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古い角質によるくすみをクリアに洗い流してくれるジュレ状洗顔。ローヤルゼリーと加水分解シルクを配合したWうるおいビーズ配合で、普通の洗顔料にはないしっとりとした洗い上がりを実現しました。透明感とうるおいを手に入れたい人はぜひお試しを。

ビオレ おうちdeエステ マッサージ洗顔ジェル


なめらか 150g ¥580
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やわらか 150g ¥482
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洗顔しながらマッサージができるジェルで、「肌をなめらかにする」と「肌をやわらかくする」の2タイプ展開。なめらかタイプは角質クリア処方で毛穴の開きや黒ずみを目立たなくし、やわらかタイプは高潤ほぐし処方で乾燥によるごわつきをケアします。

マナラ モイストウォッシュゲル


120ml ¥3,456
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角質分解作用のあるパパイン酵素が角質や黒ずみをスッキリ除去します。特筆するべきは美容液成分が97.5%を占める点で、洗顔料なのに肌にのせたままでも乾燥しません。通常の洗い流す使い方のほか、コットンでの拭き取り洗顔、毛穴パック洗顔という使い方があり、悩みに応じて使い分けられます。

まとめ:洗顔料の力を100%引き出すためには

繰り返しになりますが、洗顔の基本はきっちり泡立てること

泡は洗浄力を底上げする大事な要素です。たとえ汚れ吸着成分などが配合された洗顔でも、ちゃんと泡立てて汚れに接着させなければ意味がありません。洗顔料がもつ洗浄力をきちんと発揮させるためには、もっちりとした泡をつくりましょう。

例外は泡立て不要の洗顔料のみ。このタイプは洗浄力や摩擦、刺激の有無がアイテムによって大きく異なるので、事前に口コミをチェックしたり、肌との相性をしっかり確かめると良いでしょう。

はな子
泡立てって凄く重要なことだったんですね……
美神先生
せっかく良い洗顔料を使っても、しっかり泡立てなければ効果は半減。いいえ、それ以下になってしまうわね
はな子
そう考えると、すっごくもったいないことしちゃったー!
美神先生
まぁまぁ。今日からでもしっかり泡立てることを意識すれば大丈夫!どうしても泡立てが苦手なら、泡立て不要の洗顔料を選べば良いわ。洗顔はスキンケアの基本。正しい洗顔で理想の素肌を目指しましょう!
はな子
はい!頑張ります!
【参考文献】 (※1)小西さやか『日本化粧品検定 1級対策テキスト コスメの教科書』主婦の友社 2017年
【参考URL】 (※2)(著者名がわかればココに入力)、石鹸の泡の役目(石鹸百科)、 (石けん百貨株式会社)、2018年6月10日

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