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レチノールとは?その効果と使用上の注意について

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この記事を書いた美容ライター

林あいこ

2017年に化粧品検定1級取得。美容学校で3年間メイクやスキンケア、ネイル、ヘアーの勉強をし、美容情報サイトのライター&編集者として活動。趣味は新しいコスメを買うことです。

はな子
先生、あの、お母さんにお肌のハリやシワを改善するスキンケアをプレゼントしたいんですけど…。
美神先生
あら!素敵じゃない!それでどうしたの?
はな子
弾力に関係があるのって「コラーゲン」じゃないですか?だからコラーゲン配合の化粧品を買おうと思うんですけど…。
美神先生
ちょっと待って!コラーゲン配合と書かれている商品のコラーゲンは「保湿成分」として使われているから、真皮にあるコラーゲンに働きかける効果はないわ
はな子
え、そうなんですか?一体なにを選べば…。
美神先生
真皮に浸透し働きかけるのは「レチノール」だと言われているわ。
はな子
聞いたことある!けど、レチノールって肌への影響が強いってよく聞きますよ!
美神先生
そうね。今回は「レチノール」の効果や安全性、そして正しい使い方などを詳しく説明していくわ。





そもそもレチノールとは?

美神先生
レチノールはビタミンAの一種で、もともと体の中に存在している成分なの。

化粧品に配合されているレチノールは、肌にのせると酵素の働きで酸化され”レチナール”へとなり、最終的に皮膚に吸収されるときに”レチノイン酸”に変化します。

レチノール → レチナール → レチノイン酸

レチノイン酸は真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作り出す線維芽細胞(せんいがさいぼう)を刺激します。
                                                     
そして、新たなコラーゲンの産生させる効果をもたらしています。

レチノールは油溶性のものなので水に溶けることはなく、アルコールや油剤などに溶ける性質があるため、スキンケア商品ではクリームなどによく使われています。

(※1)(※2)

レチノール(ビタミンA)について

では、レチノール(ビタミンA)が皮膚にもたらす美容効果にはどのようなものがあるのでしょう。

化粧品に配合されるレチノールの効果とは?

レチノール安全性が高いことから日本でも化粧品への使用が許可されています。

油溶性なので、クリームや美容液に使われていることが多く、目元の小じわ用などによく使われています。

安全性は高いものの肌荒れをしない、というわけではなく、使い方などによっては肌に影響を与える場合もあります。しかし使い続けることで肌が慣れていき、影響はなくなるとされています。

(※2)(※8)(※9)

レチノールの効果

美神先生
レチノールは、コラーゲンを生成するだけじゃないの!その効果は他にもまだあるわ。

①コラーゲンの生成を促進

レチノール配合化粧品を選ぶ一番の理由ですね。

真皮内のコラーゲンの生成を促します。そのため、抗シワ作用としての効果が見られます。

また、コラーゲンが増えることで毛穴引き締め作用としての効果も期待できます。

②ターンオーバーを促進する

表皮のターンオーバーを促進することでメラニン色素の排泄を高めます。そのため美白効果としての働きも行います。

また、古い角質を剥がすため、角質肥厚(角質が厚くなること)を防ぐ他、毛穴の詰まりを防ぎます。

③皮脂の過剰分泌の抑制

レチノールには皮脂の過剰分泌を抑える作用もあります。

皮脂の過剰分泌が原因で起こる、ニキビの改善の効果もあります。

④ヒアルロン酸の生成を促進

表皮内のヒアルロン酸の生成を助ける効果があり、保湿機能を高めると同時に、しわやたるみを改善も見られます。

⑤表皮細胞を増やす

表皮細胞であるケラチノサイトを増殖させて、皮膚の厚みを維持したり増したりする。

このように、レチノールにはコラーゲンの生成を促進する以外にも様々な効果をもたらしています。

栄養素としてビタミンAの働きについて

ビタミンAは様々な働きをしてくれていますが、重要なのは主に
・視覚を正常に保つ

・皮膚や粘膜を健康に保ち、潤いのある肌へ導く

・骨を正常に育てる

などで、皮膚や目を健康に保ち、免疫力を守る働きをしています。

美神先生
ビタミンAが不足すると、暗い場所で目がなかなかなれなかったり、皮膚が乾燥したり風邪を引きやすかったりなどの影響があるわ。
ビタミンAを多く含む食品
レバー、うなぎ、アナゴ、うずらの卵、プロセスチーズ、うに、はも、パプリカ(赤)、小松菜、ピーマン、にんじんなど

(※2)(※9)(※10)

レチノイン酸とは?

レチノイン酸は活性型のレチノールです。日本では化粧品には配合されておらず、医薬品として使われています。

ターンオーバーを促進してメラニンを排出してくれたり、コラーゲンの生成を促進するなどの働きがあります。

美容効果はとても高く、ターンオーバーを促す力はレチノールの100倍とも言われています。

レチノイン酸はレチノールが酸化したものです。

少し詳しく言えば、もともと体に含まれるレチノール(ビタミンA)は表皮の基底層に運ばれると、酵素の影響を受けて酸化します。それによりレチノールの活性型であるレチノイン酸が生成されます。

また、化粧品などでお肌につけたレチノールも皮膚に吸収されるときに同じように酸化を受けてレチノイン酸に変化します。

しかし肌でレチノールがレチノイン酸に変化する量はごくわずかです。ですから、レチノールを直接肌につけてもレチノイン酸を使った時ほどの効果は得られません。

レチノイン酸は効果は高いのですが、刺激が強く副作用があるので、日本では現在のところ化粧品への使用は認められていません。

美神先生
厳密にいうと、肌の代謝を促進しているのは「レチノイン酸」で、レチノール自体は肌の代謝を活性化させる作用は弱いの。
【レチノイン酸の働き】
・角質の剥離を促す
・ターンオーバーの速度を早める
・真皮にある線維芽細胞(せんいがさいぼう)を刺激し、新たなコラーゲンの生成を促す
美神先生
このようにレチノイン酸は、直接真皮へ働きかけることでアンチエイジングの効果を果たしているわ。
はな子
なるほど…。じゃあなんでスキンケアに配合されているのは、効果の高い「レチノイン酸」ではないんですか?
美神先生
お!いいところに気づいたわね!ではその理由を説明していくわ!

(※2)(※6)

レチノイン酸は日本人の肌には刺激が強い

数あるしわ対策の成分の中でも、「レチノイン酸」の効果には定評があります。専門家の間でも数十年にわたって高い評価を得ているものです。

レチノイン酸は光に当たることですぐ分解される不安定な成分です。レチノイン酸をつけて、日中紫外線などの光に当たると、皮膚が荒れるなどの症状が出てしまいます。

かつて欧米で処方されているレチノイン酸外用剤を日本人が使用したところ、1/3が刺激性皮膚炎を起こしたとの報告があり、日本では化粧品でのレチノイン酸の使用は許可されていません。

はな子
日本人の肌質には、レチノイン酸の刺激が大きくでるから日本では使えないんですね。
美神先生
そう。だからレチノイン酸より刺激が少ない「レチノール」を使用することで、私たち日本人の肌でも問題なく耐えることができるの。

しかし、美容皮膚科やクリニックなどの専門医によるレチノイン酸の処方はされているので、レチノイン酸でケアをしたい場合は、クリニックなどに足を運んでみるのも一つの方法です。

病院では濃度の低いものから肌を慣らしていき、段々とレチノイン酸の濃度を上げて処方されるようです。
(※2)(※6)(※7)

レチノールの使用上の注意

レチノールはレチノイン酸より刺激は弱いものの、刺激を感じて肌への影響が出てしまう人もいます。

レチノールも光によって分解されやすいので肌に塗る時間には注意が必要です。

レチノールを使用する場合、光の入らない暗い環境の方が好ましいので、夜寝る前に塗るようにしましょう。

ですから、朝のスキンケアで使用するのは控えた方が良いでしょう。

レチノール配合のクリームや美容液を朝のスキンケアで使って、そのまま外へ出て紫外線を浴びると、ダメージを受けやすくなってしまいます。

朝のスキンケアで使うのは避け、細胞の生まれ変わりの働きが高まる就寝前に使うようにしていきましょう。

美神先生
でも、メーカーによっては朝の使用も問題ないものもあるみたいだから、朝使用したい場合は使用方法をよく読んで使いましょう。
【レチノール配合化粧品を使うポイント】
・なるべく暗い時間帯、夜の就寝前に使う
・朝のスキンケアには避ける

レチノール化粧品はこんな所にも使える!

コラーゲンの生成を促すレチノール。

使うことでハリの改善が期待ができるのですが、使われている目的はシワ対策以外にもあるようです。

首やデコルテにも!


女性の年齢が現れやすいのは、顔だけではありません。

顔にシワ一つなく、いくら綺麗な肌でも、ふと首やデコルテを見てみると・・・・。

そんな首のシワ予防として、レチノールが配合された化粧品を首やデコルテまで使うのもオススメです。

首用のシワ対策化粧品などもよく売られていますが、わざわざ首用のためだけに買う必要はありません。

顔用のレチノール配合の化粧品をつけても問題ないので、美しい首やデコルテを保ち続けるように基本のケアとして取り入れていきましょう。

バストアップにも??

バストは一度下がってしまうと、手術をしない限りは持ち上げることはできません。

さらなるバストアップやそのままキープはなかなか難しいかもしれませんが、予防のために使うなら、レチノール配合の化粧品が良いでしょう。

残念ながらレチノール配合の化粧品を使ったからといって、一度下がってしまったものがもう一度持ち上がることはできません。

あくまでも予防の1つとして、使用することをオススメします。(※2)

レチノール配合のおすすめクリーム3選

ここからは、レチノールを配合したオススメのクリームを3つご紹介します。

QuSome(キューソーム)レチノA


公式サイトを見る >>

*配合されているレチノールの種類:「純粋レチノール」「レチノイン酸トコフェリル」
*価格:6,000円(税別)
*販売会社:b.glen(ビーグレン)

最先端テクノロジーを駆使して製品を開発している化粧品ブランドb.glen(ビーグレン)から販売されているクリームタイプの美容液です。

不安定なレチノール(純粋レチノール・レチノイン酸トコフェリル)を独自の浸透テクノロジー「QuSome」の極小カプセルで包み込み、浸透率を高めているのが特徴。

また効果が高いと注目を集めている「レチノイン酸トコフェリル」を配合しているのもおすすめする理由の一つ。

さらに、スクワランやシアバターも配合されており、保湿面でも安心できる商品です。

QuSomeレチノAの全成分

全成分:水, スクワラン, グリセリン, ジミリスチン酸PEG-12グリセリル, ジステアリン酸PEG−23グリセリル, ゴヨウマツ種子油, テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル, セテアリルアルコール, マカデミアナッツ脂肪酸コレステリル, ペンチレングリコール, ジメチコン, トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル, バチルアルコール, レチノール, レチノイン酸トコフェリル, トコフェロール, トリフルオロアセチルトリペプチド−2, グルコシルルチン, アルギニン, ジラウロイルグルタミン酸リシンNa, シア脂, ノバラ油, ヤシ油, コレステロール, セレブロシド, ジグリセリン, シロキクラゲ多糖体, マカデミアナッツ油ポリグリセリル−6エステルズベヘネート, キサンタンガム, BG, パルミチン酸セチル, ステアリン酸バチル, ステアリン酸ステアリル, ステアリン酸グリセリル, ステアリン酸PEG-45, トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル, ステアレス-20, コレス−24, エチルヘキシルグリセリン, カルボマー, カプリル酸グリセリル, EDTA-2Na, ソルビン酸K

エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS


Amazon価格 ¥6,200

*配合されているレチノールの種類:「純粋レチノール
*価格:6,264円(税別)
*販売会社:資生堂

国内化粧品大手の資生堂から発売され、今話題になっているのがこのクリーム。

現在、5秒に1個のペースで売れている商品で、日本で初めて有効成分レチノール配合による「しわを改善する」という新効能の認可を受けた製品です。

美容雑誌MAQUIA(マキア)のベストコスメ2017上半期のベスト・スキンケア大賞にも選ばれている人気商品です。

エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームSの全成分

●全成分:《有効成分》レチノール酢酸DL-α-トコフェロール
水溶性コラーゲン(F)、濃グリセリン、精製水、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、1-3-プチレングリコール、ジプロピレングリコール、エタノール、メドフォーム油、ポリエチレングリコール1000、メチルポリシロキサン、アクリル酸ナトリウム、アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン、ポリソルベート80、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、トリイソステアリン酸グリセリル、ベヘニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、ステアリルアルコール、モノラウリン酸ポリオキシエチレン、ソルビタン(20E.O.)、ジブチルヒドロキシトルエン、エデト酸三ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム、酵母エキス(3)、無水エタノール、マリンエラスチン、クララエキス(1)、カノコソウエキス、フェノキシエタノール、香料、β‐カロチン

ラグジュアリーホワイト エマルジョンゲルEX


Amazon価格 ¥5,425

*配合されているレチノールの種類:「パルミチン酸レチノール
*価格:8,964円(税別)
*販売会社:アンプルール

美白スキンケアブランドであるアンプルールから発売されている美容乳液ゲル。

パルミチン酸レチノールだけではなく、美白成分でもあるハイドロキノン誘導体も配合されています。

さらに、セラミドカプセル型ヒアルロン酸やシアバター、スクラワンなども配合されており、総合的にエイジングケアをしたい方にもおすすめの商品です。

ラグジュアリーホワイト エマルジョンゲルEXの全成分

●全成分:水、BG、トリエチルヘキサノイン、グリセリン、ペンチレングリコール、イソノナン酸イソノニル、スクワラン、ベヘニルアルコール、ジメチコン、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、シア脂、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸グリセリル、カルボマー、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、ステアロイル乳酸Na、トコフェロール、アルブチン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、アクリル酸アルキルコポリマー、セレブロシド、ピリドキシンHCl、プラセンタエキス、ミリスチン酸オクチルドデシル、グルコシルルチン、グリチルレチン酸ステアリル、カニナバラ果実油、加水分解コラーゲン、リンゴ果実培養細胞エキス、パルミチン酸レチノール、加水分解ゴマタンパクPGプロピルメチルシランジオール、ユビキノン、キハダ樹皮エキス、シクロデキストリン、コーン油、(VP/ポリカルバミン酸ポリグリコール)コポリマー、ヒアルロン酸Na、キサンタンガム、カルボキシメチル-β-グルカンNa、ミルシアリアデュビア果実エキス、ムラサキ根エキス、クダモノトケイソウ果皮エキス、ソルビトール発酵多糖、ザクロ果実エキス、イチゴ種子エキス、トマト果実エキス、アセロラ種子エキス、チオクト酸、レシチン、水添レシチン、水酸化Na、フェノキシエタノール

敏感肌や乾燥肌の人はレチノールは控えて

レチノールは刺激を感じることもありますが、元々は体の中にあるものなので悪影響があるものではありません。使い続けることで肌が慣れてきて、症状が出なくなります。

しかし、敏感肌や乾燥肌の人は、レチノールの使用を控えた方が良いでしょう。

そのような肌質の場合は、レチノールよりも刺激の弱いビタミンC誘導体、敏感肌でしたらもっと刺激の弱いナイアシンが配合された化粧品がオススメです。

このような抗シワ作用のある化粧品を使っているからといって、すぐに効果が出るわけではありません。

何年もかけてできた痛んでいったコラーゲンを復活させることは、そんな簡単なことではありません。

しかし効果が出ないからとそこでやめるのではなく、毎日の地道な積み重ねで、いつか鏡を見た時に「あれ?シワが目立たない?」といった実感に変えてくれるものだと思いますよ。

美神先生
刺激が強いと言われているレチノールだけど、肌状態や正しく使うことによってしっかりと効果を感じられることができるわ。
はな子
はい!レチノール配合のスキンケアをプレゼントしようと思います!使い方ちゃんと教えなきゃ!
美神先生
そうね。間違った使い方をすれば肌荒れの原因になるから注意が必要ね。
【参考文献】
(※1)一般社団法人 化粧品成分検定協会編 「化粧品成分検定公式テキスト」実業之日本社 2016年
(※2)吉木伸子著「素肌美人になるための スキンケア美容医学事典」池田書店 2015年
(※3)滝川エステティック学院 滝川エステティック技術開発研究所監修「エステティック用語辞典 改訂版」ザ・ビューレック社 2008年
(※6)田上八朗著「スキンケアの科学」南山堂 2015年
(※7)日本美容皮膚科学会監修 宮地良樹 松永佳世子・古川福実・宇津木龍一「美容皮膚科学 改訂2版」南山堂 2009年
(※8)宮澤三雄編著「コスメティックサイエンス 化粧品の世界を知る」共立出版 2015年
(※9)鈴木一成・朝田康夫監修「化粧品のすべてがわかる コスメティックQ&A事典 全面改訂最新版」 中央書院 2011年
(※10)小西さやか・櫻井直樹著『すっぴんも、メイク後もキレイな人の習慣 効果が9割変わる「化粧品」の使い方』青春出版社 2015年

【参考URL】
(※4)http://www.white-family.or.jp/healthy-island/htm/repoto/repo-to784.htm
(※5)https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-a.html

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