べビ肌

真皮ジワは紫外線が原因だった!日焼け止めの正しい選び方

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はな子
先生、年をとったら、シワって必ずできるんですよね?
美神先生
そうね。誰でもお婆さんになればシワができるわ。はなちゃんも何もしなければそのうちシワシワのお婆ちゃんになっちゃうわよ。
はな子
そ、そんなぁ〜……。
美神先生
「でも!シワのできるメカニズムを知って正しく対策をとれば、花は長く長く、綺麗に咲き誇れるのよ。
はな子
おばあちゃんになっても、ずっと若々しい肌でいたいです…。
美神先生
そのためにはまずは予防が大事よ。今回は真皮ジワと紫外線の関係、そして日焼け止めについて詳しく説明していくわ!




多くの女性を悩ませるシワ!

肌の深くにくっきりと刻まれてしまう真皮ジワ…。筆者が経営している美容サロンでも、

「もう深いシワを増やしたくない!どうしたらいいの?」

と悩む女性からの相談が絶えません。それだけ真皮ジワは多くの人たちを悩ませています。

真皮ジワとはどうしてできてしまうのでしょう?

シワの原因の80%は紫外線による光老化!

「光老化(ひかりろうか)」という言葉をご存知でしょうか?

実はこの老化現象、加齢による自然な老化はたったの2割。8割は太陽の光による「光老化」が原因だと言われているのです。

はな子
確かに、日光の当たらない”内もも”にシワができてるとか、あまり聞かないかも!

空から降り注いでいる太陽の光は、主に「可視光線」「赤外線」そして「紫外線」の3つの光線。


紫外線は全体的に見ると5%の割合しかないのですが、この5%の紫外線が光老化を進めてしまいます!

紫外線と言うと、”日焼けやシミの原因!”というイメージが強いですよね。

日焼け止めを塗るときも、メラニンによって肌が日焼けしたりくすまないように塗っているという方がほとんどなのではないでしょうか。

しかし真皮に刻まれるシワの原因もまた、紫外線なのです。

すでにお肌にシワがあるという方は、まず自分のシワをよくチェックしてみて下さい。

お風呂の後や保湿した後、肌がふっくらした状態でも、シワが消えていない、薄くなっていないなど、深いシワがある場合は真皮レベルに至っているということです。これは紫外線の影響が出ている証拠。

美神先生
まだ浅いかな?と思っても、紫外線対策をしておかないと必ず真皮ジワになってしまうから、しっかりとした予防が必要よ!

(※1)(※2)

シワのタイプをチェックしよう

自分のシワがどんなタイプのものか、きちんと把握できていますか?

「シワ」と一言で言っても、それにはいくつかのタイプがあります。

美神先生
20代の女性にできるシワと、お婆さんのシワとは全く別のものなの。
はな子
20代でもシワってできるんだ…。
美神先生
そうよ。そして原因や対処法も変わってくるから、まずは自分のシワをちゃんと知ることが大事ね。

ちりめんジワ

【特徴】
・肌が乾燥している
・シワがとても浅くて細かい
・肌をひっぱると消える
・お風呂など湿度の高い場所や、保湿後に薄くなるような気がする

皮膚は外側から順番に「表皮」「真皮」「皮下組織」と3つの層になってできています。

最も外側にある「表皮」はわずか0.2mmというとても薄い膜で、ちりめんジワは表皮にとどまっている浅い小ジワです。とても細くて、肌表面にうっすらとした線のように見えます。

20代の女性のお肌にもよく現れる症状です。

対処法

皮膚が乾燥したり、栄養が不足することでできる仮性のシワですから、保湿をすることや生活習慣に気をつけることで改善します。

紫外線もまた肌表面を乾燥させる原因になりますので、UVケアも予防法のひとつになります。

表情ジワ

【特徴】
・表情を変えた後にできる
・時間がたって気付いたら目立たなくなっている

笑顔やしかめっ面、上目づかいなど、私たちは日常で様々な表情を繰り返します。

表情をつくっても皮膚は形状記憶の能力を持っていますから、この段階ならピンと表情を跳ね返してきちんと元に戻ります。

対処法

ハリや弾力が弱まってしまった肌では、この跳ね返す力が足りずに表情によるシワがなかなか戻りません。

こうしてできてしまうのが表情ジワですが、まだこの段階では一過性のものですから、時間が経つことで元の状態に戻ります。

真皮ジワ

【特徴】
・ちりめんジワより深い気がする
・肌にハリがない
・表情を変えなくてもくっきりとついている
・保湿をしても薄くならない

肌の表面にある表皮の、さらに下にあるのが真皮層。

この真皮に到達しているシワは、表皮にだけできる浅いちりめんジワと違って、改善するのが難しいシワです。

ちりめんジワや表情ジワが進行して肌の深いところに定着してしまうことでも、真皮ジワは作られてしまいます。

その理由は、肌の深部から弾力が失われてしまったから。

ハリのない皮膚がシワをピンと跳ね返すことが出来ずに、刻み込まれた状態を記憶してしまうのです。

紫外線でどうしてシワができるの?

太陽の光によって老化が起こる「光老化」について先程お伝えしました。

では具体的に、どうして紫外線によってシワができてしまうのか、そのメカニズムをお話ししていきましょう。

真皮ジワを作る紫外線とは?UVAとUVBの違い

太陽の日射しに含まれている紫外線には、3つの種類があります。

・紫外線A波(UVA 波長 320–400 nm)
・紫外線B波(UVB 波長 280–320 nm)
・紫外線C波(UVC 波長 220–280 nm)

この3種類です。それぞれ波長が違うのがわかりますね。

波長とは、一つの波から次の波までの幅の長さのことを指します。

このうち紫外線C波は空にあるオゾン層を通過できないため、私たちの肌に影響はありません。

美神先生
波長の違いで私たちの肌に与える影響も違ってくるの。

(※1)

UVBは肌に火傷を起す紫外線


最も凶暴な紫外線と言われている紫外線B波(UVB)は肌に大きな影響を及ぼします。

晴れた日の海などで直射日光を浴びて、肌が赤くなってしまう「サンバーン」という日焼けを起こすのがこのUVBです。

UVB強力な紫外線で、肌にすぐ影響して火傷状態を作ります。この時、お肌は自分の細胞を守ろうとして、肌をガードするためのメラニン色素を生み出します。

UVBが届くのは、ほとんどがお肌の表皮までです。そして、雲や窓ガラスでカットされるので部屋の中までは届きません。

UVAは真皮に到達する!


波長の長い紫外線A波(UVA)は雲も窓ガラスも通過して、肌の奥深く、真皮にまで届きます

UVBほど強いエネルギーはないのですが、じわじわとお肌にダメージを与え、シワ・シミを作ったりハリを失う原因になります。

UVBによって作られたメラニンを酸化させて黒くするのも、UVAによるものです。
(※3)

UVAでシワができる理由①コラーゲンを壊す


私たちの肌の深部、真皮では「コラーゲン」がネット状に張り巡らされています。

それをよく伸び縮みする「エラスチン」がつなぎあわせて、弾むようなハリのある膜が作られています。さらに、その隙間が水分で満たされることで新しいクッションのようにふっくらとしたお肌ができるのです。

これがお肌のハリの秘密です。

ところがコラーゲン繊維のある真皮まで紫外線A波(UVA)が届くと、UVAはネット状になったコラーゲン線維を攻撃します。

美神先生
UVAによってコラーゲンがダメージを受けてしまうと、肌は弾力を保てなくなるわ。

(※4)

UVAでシワができる理由②コラーゲンやエラスチンの分解を進める

コラーゲンやエラスチンは真皮にある、「線維芽細胞」によって次々に新しく作られています。

その時に重要な働きをするのが、「分解酵素」である「コラゲナーゼ」や「エラスターゼ」です。

美神先生
ハリを生まれ変わらせるためには、古くなったコラーゲンやエラスチンどうすると思う?
はな子
古くなったものは一度捨てて、新しく弾力のあるコラーゲンやエラスチンを作り出す、ですか?
美神先生
その通り!そのための働きをするのが「分解酵素」よ。

ところがUVAによるダメージはこの「分解酵素」を勝手に増やしてしまうため、コラーゲンやエラスチンの弾力が弱くなります。

さらにお肌の弾力を作り出す「線維芽細胞」の働きも弱まって、新しいコラーゲンやエラスチンを作り出す力が足りなくなってしまうことに。

こうして肌はハリを失ってどんどん老化していきます。そして弾力を失った肌には、表情ジワなどでできた形状を跳ね返す力がなくなって、真皮ジワが刻まれてしまうのです。

(※4)

UVAのダメージは蓄積型

紫外線B波(UVB)は、たくさん浴びるとすぐに赤いやけど状態を起こします。

しかし紫外線A波(UVA)の場合、浴びてすぐに肌が変化を起こすわけではありません。

UVAはじわじわと肌を老化させる紫外線。

UVAを浴びた皮膚はそのダメージを蓄積していって、長い時間をかけて老化を進めます。真皮ジワを作らないためには、まずはこのUVAからのダメージを貯蓄しないことが大切です。

真皮ジワを防ぐための日焼け止めの選び方

はな子
しっかりと紫外線を防ぐには、SPFの高い日焼け止めを使えば良いのでは?
美神先生
数値が高いということは、それだけ肌への負担も大きいのよ。まずはSPFやPA値の意味を理解しないと。

「SPF値」はUVBをカットする数値

化粧品や日焼け止めに表示されているSPF値は、UVBをカットする効果を数字で示す時に使います。

日焼けで肌が赤くなるまでの時間を、日焼け止めを塗ることでどれだけ引き延ばせるか、という目安を表しているのです。

通常、なにも塗って居ない時に肌が赤くなるまでに20分かかります。この20分を基準に計算していきます。

例えば、SPF1の場合20分、SPF2の場合はその倍で40分など、

(SPFの数値)×(20分)=(UVBをカットする時間)

といった、赤くなるまでの時間を引き延ばせる時間の目安にしていきます。

ただし、UVBは真皮まで届かない紫外線なので真皮ジワの直接の原因にはなりません。
(※5)

真皮ジワを防ぐなら「PA値」を見る

真皮に届く紫外線A波(UVA)に対する防御値は、通常SPFの後に表記されているPA値で示されています。

UVAの防止効果の表示はPA+~PA++++までの4段階。


PA+ UVA防止効果がある
PA++ UVA防止効果がかなりある
PA+++ UVA防止効果が非常にある
PA++++ UVA防止効果がきわめて高い

UVAが原因の真皮ジワをしっかりと予防するには、SPF値よりもPA値をチェックしましょう。

毎日の日焼け止めはSPF値PA値の低いものを

はな子
さっき日焼け止めの数値が高いと肌への負担も強いって…。
美神先生
ええ。紫外線防御力の強い日焼け止めや化粧品などには、紫外線吸収剤などといったものが多く含まれているから肌へ負担がかかるの。

だから数値の高い「SPF50 PA++++」を使えば安心!というわけではないんです。

日常で使うなら、できればあまり負担にならないものを選びたいですよね。
現在販売されているPA++++の日焼け止めのほとんどは、SPF40~50といった強めのものになっています。

近所へ買い物へ行く、洗濯物を干す、窓際で過ごすなどの日常生活なら「SPF10 PA++程度」の弱めのものを使うのがおススメです。PA++でも「UV-A防止効果がかなりある」ということになります。

日光の下に多く出る外出時には、「SPF30 PA+++」くらいのものを使用するとよいでしょう。同じSPF30のものでもPA値が低いものがありますから、選ぶ際は注意が必要です。

SPF50 PA++++といった極めて強い日焼け止めは、長時間の海水浴、アウトドアレジャーなどピンポイントで使用することで、日焼け止めによる肌ストレスを軽減できます。

紫外線ケアが出来ていれば老化は80%防げる

真皮に刻まれてしまったシワは、保湿などのセルフケアで元に戻すのがとても難しい状態。

まずは真皮にシワが刻まれないように予防することが、自分で簡単にできる最善の策になります。

強い陽射しのない日でも、真皮ジワを作るUVAは雲を通過して降り注ぎます。

晴天の日のUVA通過率を100%だとすると、薄曇りの日で80~90%、曇天の日で60%以上ものUVAが真皮に届くのです。

うっかり油断をしてしまう日を減らして、いつまでも若々しく輝ける素肌を、どうか守り続けてみて下さいね。

美神先生
はなちゃんも今はまだ真皮ジワがないって油断してても、対策していなかったらどんどんUVAが蓄積されていくわよ〜
はな子
真皮のシワを作るUVAは、長い年月をかけて蓄積していくんですね…。老化を貯蓄しないようにしっかりと紫外線対策をしないと…。
美神先生
曇りの日でも油断は禁物よ。
はな子
先生どんな天気でも日傘バッチリですもんね。だから年齢を感じさせない肌なんですね。
美神先生
年齢というワードを出さなくていいわ
【参考文献・URL】 
(※1) NIKKEI STYLE、 (日本経済新聞)、アクセス日:2017年7月9日
(※2)左巻健男著『面白くて眠れなくなる物理』PHP研究所、2016年 
(※3)野溝明子著『セラピストなら知っておきたい解剖生理学』秀和システム、2011年 
(※4) 東洋美容鍼灸院 nourish、 (re-nourish LLC)、アクセス日:2017年7月9日
(※5)長嶺里美著​『​スキンケアのプロが教える 30代からの肌づくりBOOK』​株式会社オールアバウト​、​2013年 

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