べビ肌

肝斑ってどんなシミ?原因と改善方法

673 views

この記事を書いた美容ライター

沢辺ひかり

2017年に化粧品検定1級を取得。テレビ局に勤務後にエステティシャンへ転職。現在は美容ライターとして活動してます。

はな子
先生〜。「肝斑」ってなんですか?
美神先生
肝斑は30代後半の女性に見られるシミで、頬などに左右対象にできるのが特徴なんだけど…。はなちゃんは別にできてないわよね?どうしたの?
はな子
お母さんが悩んでて…どうにかして改善できないかなって。
美神先生
なるほど!そういうことなら安心して!「肝斑」は他のシミに比べて、美白成分や飲み薬の効果が現れやすいタイプのシミなの!
はな子
ってことは気になってるシミ、薄〜くしたり撃退できちゃうかもしれないんですね!
美神先生
ええ!今回は「肝斑」とは何か、そして改善方法まで詳しく説明していくわ!

肝斑ってどんなもの?

肝斑は、ほほや額、鼻の下などに左右対称にできます。色は薄い茶褐色で、絵の具でさっと色をぬった感じです。

30〜40代の女性の東洋人の女性に多く見られます。まずは、気になっているシミが「肝斑」かどうか、次のチェックリストを参考にしてみてください。

□30代後半から50歳近くになって突然できた。

□ほほ骨の形に沿うように、また目のフチを避けるように左右対称にできている。

□太いハケで色を塗ったような、広い形のモヤっとしたシミである。

□色は薄い茶褐色で、季節によって色の濃さが変わる。

□妊娠したことがある、またはピルを服用している。もしくは、更年期にできた。

□日常、強いストレスを感じている。

□生理前に濃くなることがある。

いかがでしたか?

チェックした数が多いと、「肝斑」の可能性が高くなります。

肝斑の原因は?

肝斑の主な原因は女性ホルモンバランスの乱れによるものと言われています。妊娠中や、更年期、またピルを服用している時に起こりやすくなります。

ホルモンバランスが乱れると、MSHという色素細胞刺激ホルモンが分泌され、メラノサイトにメラニン色素の生成を促します。

大量に作られたメラニン色素がターンオーバーで外に排出しきれず、シミになってしまうのです。

美神先生
さらに「MSH」という色素細胞刺激ホルモンは、沈着も高めると言われているの。シミになりやすいということね。

妊娠中にできる肝斑

妊娠中にできる肝斑を妊娠性肝斑といいます。妊娠2、3ヶ月の頃から目立ってくるようです。

妊娠により、黄体ホルモンの分泌が増え、卵胞ホルモンとのバランスが崩れ、一時的にメラニンの生産量が増えてしまいます。

出産して授乳などをしていくうちにホルモンのバランスがととのい、産後1、2ヶ月で消えることが多いようです。

でも、紫外線で沈着してしまうので、日焼けをしないように注意する必要があります

更年期にできる肝斑

閉経の前後10年間に当たる、45歳〜55歳くらいが「更年期」と言われています。この年代もホルモンバランスを崩しやすい時期です。

卵胞ホルモンの分泌は8、9歳頃から始まり、30歳くらいでピークを迎えます。

そして、40歳を迎える頃には卵巣の機能が低下し、急激に分泌量が減り始めます。それによってホルモンバランスを崩してメラニンの生産が増えてしまいます。

閉経してしまうとシミは消えることもありますが、加齢によってターンオーバーが乱れている場合が多いので、シミとして残ってしまことも多くなります。

そのほかに肝斑の原因になるもの

精神的なストレス

精神的なストレスがあった時にできやすくなります。色素細胞は、神経系と密接な関係があります。

仕事や家庭内で悩みの多い中年以上の女性に肝斑が多いのも、このためだといわれています。

卵巣機能の働きが悪い

もともとの体質や加齢で卵巣機能の働きが悪いと、肝斑ができやすいと言われています。卵巣機能が低下してくる30〜40代の女性に多く見られるのもこのためです。

卵巣の働きが落ちてくると、肌が紫外線に敏感な状態になります。ですから、より紫外線対策が必要です。

副腎皮質の働きが悪い

まぶたが左右対称に黒くなっている状態も、卵巣の機能が低下したり、副腎皮質の働きが悪いことによる肝斑だと言われています。

疲れやすい人によく見られます。

卵巣や副腎皮質などの働きが悪いとMSHという色素細胞刺激ホルモンが増加してメラニンが増加してシミになりやすくなります。

(※1)~(※6)(※13)

肝斑の改善に効果的な方法


普段の生活で女性ホルモンのバランスを保つには、規則正しい生活を心がけ、質の良い睡眠、バランスのとれた食事を取ることが基本です。

はな子
そうはいっても、妊娠したり更年期を迎えたり・・・ストレスも感じるし。女性の私たちがホルモンのバランスをずっと正常に保つというのもなかなか難しいですよね。
美神先生
そうね。それでもできるだけ肝斑を増やさないようにするために、具体的な対策としてはどのようなものがあるか見ていきましょ。

紫外線に気をつける

肝斑は、紫外線で悪化してしまいます。紫外線対策をしっかり行うことがとても大切です。

中でも肝斑については色素沈着の原因であるUVAを防ぐことが重要になります。

ここで紫外線について少し詳しくお話ししましょう。私たちが日頃影響を受けている紫外線には2種類あります。

UVA(紫外線A波)

色素沈着や老化の原因になります。波長が長いので、肌の深部まで影響を与えます。

窓ガラスを80%も通過します。また5~7月に照射量がピークになりますが、秋以降もさほど減りません。ですから一年を通して、そして屋内でもケアが必要です。

UVB(紫外線B波)

到達するのは主に表皮まで。ピークは7~8月で、秋、冬には照射量が減ります。

エネルギーが強く、赤くなったりかぶれたりする炎症、ひどい場合は皮膚ガンを引き起こします。

美神先生
UVA、UVBはどちらも肝斑を悪化させる原因になるけど、UVAは知らず知らずのうちに浴びてしまい、じわじわと悪影響を及ぼすわ。
はな子
UVAへの対策も忘れないように注意しないといけませんね。
ピッピ
紫外線については「紫外線とは?3種ある紫外線の特徴や肌への影響と日焼け止めの選び方」で詳しく説明してるッピ・

日焼け止めのSPF、PA値の意味って?

UVAは「PA」、UVBは「SPF」がそれぞれの紫外線をカットしてくれる指標になります。

化粧品の表示はこのような感じです。

UVAをカットするPA値

UVAを防いでくれるアイテムは、PAの表示で確認してください。

PA+ やや効果がある
PA++ 効果がある
PA+++ 非常に効果がある
PA++++ 極めて高い効果がある

このように、+の数が多いほど、UVAのカット効果が高くなります。

UVBをカットするSPF値

UVBを防いでくれるアイテムは、SPFの表示で確認してください。UVBによる日焼けで赤くなるのを、どのくらいの間防げるかを数値で示しています。

通常、なにも塗っていない時に、肌が赤くなるなるほどの紫外線を浴びるには最小で20分ほどかかります。この20分を基準に計算します。

(SPFの数字)×(20分)=(UVBをカットする時間)

例えばSPF15の場合は15×20分=300分で約5時間赤くなるのを防げるということになります。

紫外線カットの商品を選ぶときの目安

SPF値やPA値は高ければ高いだけいいと言うわけではありません。数値が高いほどその分肌への負担も大きくなりがちです。

毎日使うものや、海や山などに行く特別な日に使うものと、使い分けるようにしましょう。

SPF10 PA+
生活紫外線を防ぐ
(家事、買い物、通勤、散歩など)

SPF20 PA++
屋外で過ごすとき
(ハイキングやスポーツ観戦、外で軽くスポーツを楽しむときなど)

SPF30~50 PA+++
炎天下で過ごすとき
(海水浴、スキー、炎天下でのスポーツなど)

(※4)

美白化粧品を使う

美白化粧品を使ってケアすることは肝斑には効果的です。2〜3ヶ月、使うとかなりの改善が見られるとも言われています。

はな子
化粧の効果が現れやすいのは、努力が実ってる気がしてすごく嬉しいですよね!

肝斑の改善に効果が期待できる美白化粧品の成分

以下は、肝斑を薄くしてくれると、効果が期待できる美白成分です。美白化粧品を購入する際に参考にされてください。

アルブチン

メラニン生成を促すチロシナーゼという酵素の活性を阻害して、メラニン生成を抑えシミやそばかすを防ぎます。

1989年に医薬部外品の有効成分として承認された成分で、コケモモなどの植物に含まれています。

トラネキサム酸

医薬部外品の有効成分として2002年に承認されました。

メラニン色素の生産工場であるメラノサイトの活性化を抑制します。

また、肌荒れをおこす原因物質の発生を抑えて、美白と、肌荒れ予防にも適しています。

アスコルビン酸(ビタミンC)とビタミンC誘導体

チロシナーゼの働きを抑えてメラニンの生成を抑制しシミやそばかすを防ぎます

抗酸化作用やコラーゲンの生成を促す働きも。

ルシノール

チロシナーゼの働きを抑えてメラニンの生成を抑制。活性酸素消去作用や、皮脂の過酸化抑制作用に優れています。

もみの木に含まれる成分が元になっています。

カミツレエキス(カモミラET)

キク科の生薬カミツレの花から抽出した成分。

メラノサイトにメラニン色素を作るよう指令を出す伝達物質の働きを阻止してメラニンの生成を抑えます

コウジ酸

味噌や、酒の醸造に使うコウジカビから発見されました。

チロシナーゼの働きを抑えてメラニンの生成を抑制しシミやそばかすを防ぎます。

エラグ酸

いちごやざくろなどの植物に含まれているポリフェノールの一種。

チロシナーゼの働きを抑えてメラニンの生成を抑制しシミやそばかすを防ぎます

ピーリングをお手入れに取り入れる

肝斑の改善には、美白化粧品の使用と合わせて、ピーリングを行うと効果的だと言われています。

ピーリングとは肌表面の角質を除去すること。

ピーリングを普段のお手入れに週1〜2回取り入れると、肌の代謝が上がり、古いメラニン色素が排出されてシミが薄くなります。

自宅でピーリングをする場合

自宅で、市販のピーリング剤を使う場合は、ミルクやジェルタイプの洗い流せるタイプにしましょう。これらがもっとも肌に負担をかけません。

肌全体のくすみやもやもやとしたシミの「肝斑」の改善に効果が期待できます。

使われている成分は、 AHA(αーヒドロキシ酸)フルーツ酸など。

肌にのせているだけで、角質を溶かしてくれるので、ゴシゴシする必要はありません。

クリニックでピーリングをする場合

もっとはっきりとした効果を求めたい時には、クリニックでの治療が可能です。それぞれの状態や目的に合わせて、使う成分や配合量を変えることによって強さを選ぶことができます。

使われているピーリング剤はAHA(αーヒドロキシ酸)BHA(ベータヒドロキシ酸)など。
 
費用は一回一万円くらいから。一回30分ほどの施術時間です。2〜4週間おきに5〜10回程度の通院が必要なようです。

ピーリングを行ったあとは、ターンオーバーが盛んになり、皮膚の表面が乾燥しやすくなるので、十分な保湿が必要です。

また紫外線の影響を受けやすい状態になっていますので、ファンデーションを塗ったりするUVケアは必ずしましょう。

内服薬を飲む

【ビタミンC】

メラニン色素の生成を抑制、さらにメラニンを還元して色を薄くしてくれます。

副腎皮質の働きを良くするので、メラニンの生成を促すMSHというホルモンの働きが抑えられます。

疲れやすくてなんとなく顔色が黒ずんでいるいる、またはまぶたに肝斑ができている人は副腎皮質などの働きが悪いとも言われています。ですから、こういった方にもビタミンCの服用は効果的です。

【トラネキサム酸】

先ほど、美白化粧品の成分でもトラネキサム酸をご紹介しました。

このほかトラネキサム酸は、服用による肝斑への効能が認められたため、2007年から「医薬品」として市販されるようになりました。

メラニン色素の生成を抑えて肝斑を薄くしてくれる効果が期待できるます。

美神先生
トラネキサム酸とビタミンCを一緒に飲むと効果が上がると言われているわ。飲み続けることで効果を発揮するの。
はな子
でも、服用をやめると肝斑はまた再発してしまうんですよね。飲み続けることが大事ですね。

ただし、トラネキサム酸は胃腸障害の副作用があるので、医師に相談の上で服用するのが良いでしょう。

【L-システイン】

穀類や柑橘類の皮などに多く含まれているアミノ酸です。肝機能改善薬として用いられてきました。

メラニンの生成を抑え、分解を促進してシミを予防します。

ストレスのない生活を心がける

イライラや日常的な強いストレスは肝斑の原因になってしまします。

筆者の身近では、久しぶりに会った知人の肝斑が急にひどくなっていて、驚いたことがありました。別人のように老けた印象でした。

よくよく話を聞いてみると、仕事や身内との人間関係でとても強いストレスを感じる出来事があったとか。

色素細胞は神経系と密接な関係にあるため、この知人のように精神的なものからシミができてしまうのは、とても納得のいくことなんです。

30代以上の女性は、育児や家事に追われたり、人間関係も家族がらみで複雑になったりなどストレスを感じて生活している方も多いかと思います。

美神先生
趣味を楽しんだりアロマで癒されたりして、ストレスを溜め込まない生活を心がけたいわね。

(※6)~(※12)

肝斑のないお肌を目指して

肝斑の治療をしたいと、クリニックをたずねる女性のうち実際に肝斑と診断される人は、数%にしか過ぎないというデータもあります。

女性のシミの大半は紫外線を浴びたことによる老人性色素斑だそうです。

老人性色素斑などに効果のあるレーザー治療を肝斑の人に施せば、かえって悪化させてしまいますので注意が必要です。

はな子
自分のシミタイプを正確に知って、それにあった対処をすることが大切なんですね。
美神先生
もし肝斑ができてしまったら、慌てずにこれらの肝斑に効果的な方法を試してみてほしいわ。
はな子
私も早速、母にこの記事を見せようと思います!!
ピッピ
肝斑以外のシミについては「シミができる原因と対策!できたシミを軽減する方法」で詳しく紹介してるッピ。
【参考文献】

(※1)田上八朗著「スキンケアの科学」南山堂 2015年
(※2)鈴木一成・朝田康夫監修「化粧品のすべてがわかる コスメティックQ&A事典 全面改訂最新版」 中央書院 2011年
(※3)吉木伸子著「一生ものの素肌をつくる 正しいエイジングケア事典」高橋書店 2012年
(※4)吉木伸子著「素肌美人になるための スキンケア美容医学事典」池田書店 2015年
(※5)朝田康夫監修「最新改訂版 美容の医学 美容皮膚科学事典」 中央書院 2016年
(※6)安田利顕著「美容のヒフ科学 改訂9版」南山堂 2012年
(※7)吉木伸子著「素肌美人になるための スキンケア美容医学事典」池田書店 2015年
(※8)一般社団法人 化粧品成分検定協会編 「化粧品成分検定公式テキスト」実業之日本社 2016年
(※9)與儀春江著「ナチュラル美肌のエキスパートを目指す! 手作りコスメ、だから美肌になる!」BMBジャパン 2013年
(※10)宮澤三雄編著「コスメティックサイエンス 化粧品の世界を知る」共立出版 2015年
(※11)宇山侊男・岡部美代治・久光一誠編著「化粧品成分ガイド 第6版」フレグランスジャーナル社 2017年
(※12)平尾哲二著「医師・医療スタッフのための 化粧品ハンドブック」中外医学社 2016年
【参考リンク】
(※13)もしかして、肝斑かもしれない。肝斑シンプルチェック|かんぱんINFORMATION(2017/07/13検索)


Leave A Reply

*
*
* (公開されません)