化粧品開発者が成分を解析!ニベアクリーム 青缶の成分はどうなの?

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村木ゆみ

化粧品技術者・開発者として外資系大手化粧品会社と製薬会社で計10年勤務。海外化粧品輸入販売会社で、販売員へ化粧品知識の教育テキスト作成やお客様への説明資料作成も担当。現在はフリーの美容ライターとして活動してます。

「誰もが知っているニベアクリーム 青缶、ロングセラーの秘密は?」

昔使ったことがあるという人も含め、多くの人がニベアクリーム 青缶を高く評価しているのはなぜでしょうか。

今回はロングセラーの秘密に迫るため、ニベアクリーム 青缶を、化粧品開発者の視点で成分解析していきたいと思います。

ニベアクリーム 青缶の総合評価は4.0

まずは結論から。今回のニベアクリーム 青缶星4.0です。

ニベアクリーム 青缶
低刺激度
(3.0)
保湿力
(3.5)
コスパ
(5.0)
総合評価
(4.0)

ニベアクリーム 青缶の成分特徴まとめ

ニベアクリーム 青缶の特徴をまとめました。

  1. 全成分リストの上位にある保湿成分は優秀で安全性も高い
  2. 安価なのでたっぷり使え、保湿力もある
  3. 皮膚刺激とアレルギーに関して注意したい成分が配合されている
  4. 肌の弱い人はハンドクリームやボディクリームとして使うのが無難

詳しく解説していきます。

ニベアクリーム 青缶の配合成分を1つずつ解説

ニベアクリーム 青缶は全身のスキンケアに使えるクリームで保湿力に定評がありますが、どのような成分が保湿力に貢献しているのでしょう。ロングセラーの秘密に迫りたいと思います。

また口コミなどを見ると、ニベアクリームが合う人と肌が赤くなってしまい合わない人がいるようです。そこでニベアクリームを使う際の注意点にも言及したいと思います。

でははじめに、全配合成分を見てみましょう。

成分名 役割 配合目的 刺激度
水溶性成分の溶剤、保湿 溶剤 1
ミネラルオイル エモリエント、感触改良 皮膚保護剤、エモリエント剤、
閉塞剤、溶剤
3
ワセリン 皮膚保護、エモリエント 皮膚保護剤、閉塞剤、香料 3
グリセリン 吸湿性があり角質の水分蒸発を抑える
作用がある、水と接すると反応熱によ
る温感が生じることからマッサージ料
などで利用される
保湿、溶剤 1
水添ポリイソブテン 感触改良、ツヤ・光沢、溶剤 エモリエント剤、
非水系増粘剤
2
シクロメチコン エモリエント、溶剤 エモリエント剤、溶剤 1
マイクロクリスタリンワックス 感触改良 結合剤、増量剤、
乳化安定剤、非水系増粘剤
2
ラノリンアルコール エモリエント、乳化補助 結合剤、乳化安定剤、
非水系増粘剤
3
パラフィン 感触改良 香料、閉塞剤、非水系増粘剤 3
スクワラン エモリエント、感触改良 閉塞剤 2
ホホバ油 エモリエント、抗炎症 閉塞剤 3
オレイン酸デシル エモリエント エモリエント剤 2
オクチルドデカノール エモリエント 香料、エモリエント剤 2
ジステアリン酸Al 粉体の増粘、油性成分のゲル化、感触改良 抗ケーキング剤、乳化安定剤、
非水系増粘剤
5
ステアリン酸Mg 分散、感触改良 抗ケーキング剤、増量剤、
着色剤、非水系増粘剤
3
硫酸Mg 乳化安定 増量剤 2
クエン酸 製品劣化の原因となる金属イオンを
封鎖、製品のpHを安定化する、濃度
を高めると収れん作用やピーリング
作用がある
キレート剤、pH調整剤、
収れん
3
安息香酸Na 防腐 腐蝕防止剤、香料、防腐剤 5
香料 香料 香料 5

ニベアクリーム 青缶の保湿力を担う成分

全成分リストは、配合量の多い順になっています。上位にある保湿・エモリエント成分は、次の3つです。

ミネラルオイル
ワセリン
グリセリン

いずれも保湿・エモリエント成分として、安全で優秀な成分といえるでしょう。ミネラルオイルは自然派化粧品を好む人に敬遠される成分ですが、ベビー用のオイルなどにも長年使われていて、皮膚刺激性のテストでも特に問題なく安全とされています。

その他のエモリエント剤として配合量は多くないと思いますが、以下のような成分が配合されています。

シクロメチコン
ラノリンアルコール
スクワラン
ホホバ油
オレイン酸デシル
オクチルドデカノール

スクワランやホホバ油など、今も人気のあるエモリエント剤も配合されています。

ロングセラーの秘密

ニベアクリームが誕生したのは、1911年で、今から100年以上前のことです。当時は青缶ではなく、現在の青缶が誕生したのは1925年のことです。それ以来、ニベアの青缶は今日まで存在しています。SNSで美容に感心の高い女性がニベアクリームの使い方をシェアするなど、ニベアクリームの人気はすたれるどころかクリームのランキングでも上位に現れるようになりました。

口コミなどから総合して考えてみると、価格が安価で保湿力があることと、長年の実績からユーザーの信頼が高いために今も強い支持が得られていると思われます。口コミ数は他の化粧品では見られないほど圧倒的に多いことからも、関心と人気の高さがうかがえます。

非常に多い口コミの中に、少数ですがニベアクリーム 青缶を使って肌が赤くなるなどのトラブルが起きたというコメントもみられます。気になったので、成分を詳しく調べました。

ニベアクリーム 青缶で注意したい配合成分2つ

皮膚刺激とアレルギーに関して、注意してもらいたい配合成分が2つあるので紹介します。

ジステアリン酸Al

ジステアリン酸Alは油性成分をゲル化して粘度を上げる役割があり、パウダーファンデーションなどに使われていますが、皮膚刺激性が低くはないため注意したい成分の一つです。顔にニベアクリーム 青缶を塗ってピリピリ感がある場合、使用を避けたほうが良いでしょう。

顔はピリピリするけれど手や体は感じないという人もいます。皮膚が薄い顔、特に目の周りなどは敏感なので、気になる人は目の周りは避けて塗るのがおすすめです。皮膚感作性(アレルギー性)に関しては問題なしです。

ラノリンアルコール

ラノリンアルコールは皮膚への刺激性はありませんが、目刺激性がわずかにあるので目に入らないよう注意しましょう。ジステアリン酸Alとは異なり、ラノリンアルコールは皮膚感作性(アレルギー性)が起きる可能性があると考えられている成分です。

皮膚感作性があることが理由かは定かではありませんが、海外の化粧品の調査結果ではラノリンアルコールの配合商品の数と配合%は、近年減少傾向にあります。

接触皮膚炎の診断に使われている日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会により決められたジャパニーズスタンダードアレルゲン25種類の中に、ラノリンアルコールが含まれています。

(※1)

ニベアクリーム 青缶の口コミ

なお、ニベアクリーム 青缶の口コミが気になる方は「ニベアクリーム 青缶愛用者たちの口コミ」をご覧ください。

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