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シミができる原因と対策!できたシミを軽減する方法

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この記事を書いた美容ライター

沢辺ひかり

2017年に化粧品検定1級を取得。テレビ局に勤務後にエステティシャンへ転職。現在は美容ライターとして活動してます。

はな子
う〜〜〜〜ん。。
美神先生
あら、変な声で唸ってどうしたの?
はな子
あ、先生。みてくださいここ。これってシミですかねえ?
美神先生
あら、まだ薄〜いけど、シミのようね。多くの女性が抱えている悩みの一つを、はなちゃんもとうとう感じてきたわね。
はな子
なんだか、シミがあるだけでグッと老けた印象になりますね…。
美神先生
女性にシミがあると13歳も老けて見えると、多くの男性が答えているアンケートの結果もあるわ。
はな子
えええ〜!?てことは今の私は36歳…。先生とあまり変わらないってこと?
美神先生

こら。

しみのない若々しい肌作りのためには、毎日の努力の積み重ねが大切よ。今回は「シミ」について詳しく説明していくわ

7割以上の女性が「シミ」で悩んでいる

製薬会社の「エーザイ」が30〜40代の男女計1000人を対象に行った調査」によると、7割以上の女性が「シミ」で悩んでいることがわかりました。

「最も気にしている肌の悩み」でも「シミ」と答えた人が34%と、ほかを抜いて一位に。「シミ」に悩む女性がとても多いことが裏付けられました。

そして一番最初に「シミ」に悩み始めた年齢は平均で29歳。女性が「シミ」について悩み始めるのは20代と、意外に早く、悩み続ける期間が長きにわたるということもうかがえます。

また、小林製薬が「10代から60代の女性700人あまりを対象にした他の調査」でも、

「顔のシミによって自分は老けたと感じる・・・63%」
「人から実年齢より老けて見られる・・・39.8%」

というデータもありました。

美神先生
シミは見た目の印象に大きく関わっていると、多くの人が考えていることがわかるわね。

「シミ」どのようにしてできるの?そのメカニズム

シミの元であるメラニン色素は、表皮の一番下にある基底層内の「メラノサイト」という細胞で作られます。

紫外線を浴びることなどによって、「チロシナーゼ」という酵素が働き、チロシンというアミノ酸をメラニン色素に変えます。そして新しく作られたメラニン色素は周辺の表皮細胞に送り込まれます。

表皮細胞は、約28日かけて「基底層」→「有棘層」→「顆粒層」→「角質層」の順に変化します。そして、最終的には「角質細胞」へと変化し、アカとなってはがれ落ちます。

これを「ターンオーバー」と言います。

美神先生
ターンオーバーが正常であれば、メラニン色素は角質細胞とともに排出されるけど、正常でないと排出されずに肌に残ってしまうわ。
はな子
それが色素沈着して「シミ」になるんですね。

「シミ」の原因はどんなものがあるの?

それでは、メラニン色素が排出されずにシミになってしまう理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

紫外線

「シミ」の大きな原因は何といっても紫外線です。

紫外線を浴びると、メラノサイト内でメラニン色素が大量に作られます

これは細胞のDNAや血管が有害な紫外線のダメージをダイレクトに受けないようにする、体の大事な防御反応です。

大量に作られたメラニン色素が、肌トラブルや皮膚ガンになるのを防いでくれているのです。

そんな重要な働きを持つメラニン色素ではあるのですが、「シミ」の元になるのは困りもの。

紫外線を浴びた肌は、ただでさえ乾燥してバリア機能がくずれたり、角質層が厚くなるなどして、ターンオーバーが乱れやすい状態になっています。

美神先生
こうしてたくさんできたメラニン色素をうまく排出できずに、沈着して「シミ」になってしまうの。

活性酸素

活性酸素」は、強いストレスや、紫外線、喫煙、食生活の乱れなどによって多く発生します。そして身体中にダメージを与えます。

活性酸素がたくさん発生すると、肌を守ろうとメラニン色素がたくさん作られ、「シミ」のできやすい状態になりますます。

また、活性酸素で皮脂が酸化し、過酸化脂質というものに変化します。過酸化脂質は、かゆみやかぶれ、乾燥肌や肌荒れの原因になるだけではなく、シミやしわの原因にもなります。

女性ホルモンバランスの乱れ

月経や妊娠、閉経などでホルモンバランスを崩し、一時的にメラニン色素の生産量が増えてしまうことがあります。

美神先生
この場合、ホルモンの分泌が正常に戻ると消えることもあるわ。

炎症

化粧品や衣類、ニキビや湿疹などで皮膚が炎症を起こし、活性酸素がたくさん発生して、メラニン色素の生成が促されます。

炎症のある所は、部分的にターンオーバーがうまくいかずに色素沈着して「シミ」になってしまします。

加齢

年齢とともにターンオーバーが乱れがちになり、シミのできやすい状態になります。

また、加齢により表皮にある基底層の働きが弱まります。そうなると、基底層でできたメラニン色素が表面に押し上げられず、一部真皮側に落ちてしまうことがあります。

真皮はターンオーバーがないので、メラニン色素が排出されることなく頑固なシミになってしまいます。

洗顔の時に皮脂が残るとシミになる

洗顔で皮脂が残ると、酸化して過酸化脂質になります。活性酸素の項目でも触れましたが、過酸化脂質は、シミやしわの原因にもなります。

はな子
不十分な洗顔も、シミを作る原因になってしまうんですね…。

(※1)(※2)(※3)(※6)(※8)

「シミ」の対策はどんなものがあるの?

「シミ」の原因は主に紫外線活性酸素です。他の原因による「シミ」も紫外線を浴びたり、活性酸素の影響で悪化してしまいます。

シミを作らないようにするには、紫外線カット、ストレスの少ない規則正しい生活、栄養バランスのとれた食事、正しいスキンケアなどが必要です。

紫外線対策

できるだけ紫外線の影響を受けない生活をすることはとても大切です。

私たちが浴びている紫外線にはUVAとUVBがあります。それぞれの特徴は次の通りです。

UVA(紫外線A波)

黒くなりヒリヒリするような日焼けではありませんが、波長が長く、基底層や真皮にまで達します。メラノサイトは刺激を受けてメラニン色素を大量に作ります。

また、長時間浴びるとコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、老化を促進させてしまいます。

雲やガラスなども通してしまうので、曇りの日や室内でもUVAの対策は必要です。また一年中降り注いでいるので、UVAをカットしてくれるアイテムを年間を通して取り入れて、しっかり対策をとりましょう。

UVAをカットすることを示すPA値
美神先生
UVAのカット効果は、化粧品や日焼け止めの「PA値」を確認しましょう。

PA+ やや効果がある
PA++ 効果がある
PA+++ 非常に効果がある
PA++++ 極めて高い効果がある

このように、+の数が多いほど、UVAのカット効果が高くなります。

UVB(紫外線B波)

UVBは一部真皮まで到達することもありますが、ほとんどが表皮までです。

大量に浴びると短時間でヒリヒリしたり、赤くなって炎症をおこしたりします。また細胞のDNAを傷つけて皮膚ガンの原因にもなってしまいます。

浴びるとメラニン色素が大量に作られ、シミの原因となります。

UVBをカットすることを示すSPF値

UVBを防いでくれるアイテムは、SPFの表示で確認してください。UVBによる日焼けで赤くなるのを、どのくらいの間防げるかを数値で示しています。

通常、何も塗っていない時に肌が赤くなるほどの紫外線を浴びるには、最小で20分ほどかかります。この20分を基準に計算していきます。

(SPFの数値)×(20分)=(UVBをカットする時間)

例えばSPF15の場合は15×20分=300分で約5時間赤くなるのを防げるということになります。

紫外線カットの商品を選ぶときの目安

PA値やSPF値が高いと、それだけ肌に与える負担も大きくなります。

通勤や通学など用で毎日使うもの、海や山などのレジャーの日に使うものを使い分けるようにしましょう。

SPF10 PA+

生活紫外線を防ぐ
(家事、買い物、通勤、散歩など)

SPF20 PA++
屋外で過ごすとき
(ハイキングやスポーツ観戦、外で軽くスポーツを楽しむときなど)

SPF30~50 PA+++~
炎天下で過ごすとき
(海水浴、スキー、炎天下でのスポーツなど)

はな子
これを目安に日焼け止めやファンデーションを選ぶといいですね!
美神先生
日焼け止めは汗や皮脂、服の擦れなどで落ちることもあるので、2〜3時間おきに塗り直すのがベストよ。
はな子
日焼け止めと一緒に帽子や手袋、衣も活用してできるだけ紫外線を浴びないように工夫すると完璧ですね!

食品

20歳をすぎた頃から、体の中で活性酸素を除去してくれる「スーパーオキシダーゼ」という酵素の働きが衰え始めます。

そこで食品やサプリメントで抗酸化物質を取り入れ、スーパーオキシダーゼの働きをサポート!メラニン色素ができるのを阻止しましょう!

ここでは、シミの対策に有効な栄養素と食品をご紹介します。

ビタミンC

ビタミンCには優れた抗酸化作用があります。

またメラニンの生成を抑えたり、すでにできてしまったシミに対してもメラニンを分解して他のものに変える、「還元」の効果もあります。

シミ対策の栄養素としてはとても優秀な栄養素です。

ビタミンCを多く含む食品

ブロッコリー、ピーマン、パプリカ、いちご、小松菜、にんじん、レモン、トマト、みかん、グレープフルーツ、じゃがいも、レンコン、ほうれん草など

ビタミンE

ビタミンEにも高い抗酸化力があります。血行を良くし、皮脂の酸化を防いでくれます。

ビタミンEを多く含む食品

アーモンドなどのナッツ類、アボカド、小麦胚芽、植物油、うなぎ、卵、キャベツ、レタス。

先生
ビタミンCとビタミンEはお互いに作用しながら活性酸素を除去してくれるので、一緒に取るのが理想的よ。

ビタミンA

抗酸化力が強く、正常な皮膚や粘膜の維持に必要。不足すると、角化不全になり、肌が乾燥してしまいます。

ビタミンAを多く含む食品

レバー、バター、牛乳、卵、ににんじん、かぼちゃ、小松菜、フレンそう、ブロッコリー、パプリカなど

ポリフェノール

ポリフェノールにも高い抗酸化力があります。

ポリフェノールを多く含む食品

赤ワイン、チョコレート、ココア、大豆に含まれるイソフラボン、グレープシードオイルなど

美神先生
ビタミン類はお薬やサプリから摂るより、野菜や果物から摂った方が吸収がいいわ。
はな子
野菜や果物にはポリフェノールも含まれていて美肌効果抜群ですね!
美神先生
そう!だから1日に緑黄色野菜100gと淡色野菜200gを摂るようにしましょう。

(※1)(※3)(※4)(※5)(※7)(※8)

美白に効く化粧品の成分

メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐといった効能が厚生労働省によって認められている成分があります。

先生
美白化粧品は予防的に使うものよ。ですから、長く使いつづける必要があるわ。
年間を通して、毎日のお手入れの中に取り入れましょう。
【ビタミンC誘導体】

チロシナーゼの働きを抑えてメラニンの生成を抑制しシミやそばかすを防ぐ。抗酸化作用やコラーゲンの生成を促す働きもある。

またメラニンを他の物質に変化させる還元作用や排泄を促進する作用もあるので、シミの予防だけでなくできてしまったシミを薄くする効果も期待できる。

【コウジ酸】

味噌や、酒の醸造に使うコウジカビから発見された。

チロシナーゼの働きを抑えてメラニンの生成を抑制しシミやそばかすを防ぐ

また、メラニン色素を他の物質に変化させる「還元」の働きで、できてしまったシミを薄くする。

【リノール酸】

ベニ花油などから抽出。

チロシナーゼの働きを抑えてメラニンの生成を抑制しシミやそばかすを防ぐほか、できてしまったシミを排出する働きもある。

【プラセンタエキス】

豚や羊、馬などの胎盤から抽出。

皮膚を活性化するので、血行を促進、代謝がアップする。それによりメラニンを排出しシミを防ぐ効果が期待できる。

【エラグ酸】

いちごやざくろなどの植物に含まれているポリフェノールの一種。

チロシナーゼの働きを抑えてメラニンの生成を抑制しシミやそばかすを防ぐ

【アルブチン】

コケモモなどの植物に含まれている成分。

チロシナーゼの働きを抑えてメラニンの生成を抑制しシミやそばかすを防ぐ

【ルシノール】

もみの木に含まれる成分が元になっている。

チロシナーゼの働きを抑えてメラニンの生成を抑制。活性酸素消去作用や、皮脂の過酸化抑制作用に優れている。

【4MSK】

チロシナーゼの働きを抑えてメラニンの生成を阻害してシミを防ぐ。

また、ターンオーバーの乱れを改善する働きもあります。

【カモミラET】

キク科の生薬カミツレの花から抽出した成分。

メラノサイトにメラニン色素を作るよう指令を出す伝達物質の働きを阻止してメラニンの生成を抑制

【トラネキサム酸】

肌が炎症を起こした時に、メラノサイトの活性を抑える

また、肌荒れをおこす原因物質の発生を抑えて、美白と、肌荒れ予防にも適しています。主に肝斑に有効とされています。

先生
できてしまったシミを薄くするのに効果的な成分には、「ビタミンC誘導体」と「コウジ酸」、「リノール酸」そして「プラセンタエキス」などがあるわ。
ピッピ
美白に有効な美容液を「シミに効果的な美白美容液の選び方」でも詳しく紹介しているので合わせて読んでみてくださいッピ。

(※1)(※2)(※4)(※5)(※6)(※9)

できたシミを軽減する方法

スキンケアや治療でシミを軽減する方法を紹介していきます。

ビタミンCイオン導入

電流を流してビタミンCを肌に浸透させます。自宅で手軽に使える美顔器が市販されています。

使用法に従って使い続けることで、肝斑や炎症性色素沈着に効果がみられるでしょう。

レーザー治療

紫外線でできたシミの老人性色素斑ソバカスには病院でのレーザーによる治療がも最も効果的だと言われています。

治療は、シミ治療用の波長の光を患部に当てるもので、照射の時間は一瞬です。照射後は当てた部分が黒くなり、1〜3週間ではがれます。

1センチくらいのシミならば、治療の翌日くらいからメイクなどで隠して外出することもできます。

レーザー照射の費用はほとんどが保険適用外です。シミ一か所につき3〜4千円くらいのところが多いようです。

医療機関でのレーザー治療は安全性が高く、目や脳などへの影響を心配する必要はありません。

ピーリング

ピーリングとは、角質を人工的にはがすことです。そうすることで、ターンオーバーを促し、メラニン色素を排出することができます。

特に炎症性色素沈着によるシミには効果的です。

市販のものは肌への刺激が抑えられているので、安心して使えるものがほとんどです。こすらずに使えるものを選ぶとよいでしょう。

美神先生
リンゴ酸やクエン酸などのAHA配合のもので、ミルクタイプジェルタイプの洗い流せるものがオススメよ。

週に1〜2回ほどを目安に続けると、肌の代謝が上がり薄いシミなどには改善が見られるかもしれません。

もっとはっきりとした効果を求めたい時には、クリニックでの治療が可能です。それぞれの状態や目的に合わせて、使う成分や配合量を変えることによって強さを選ぶことができます。
 
費用は一回一万円くらいから。一回30分ほどの施術時間です。2〜4週間おきに5〜10回程度の通院が必要なようです。

服薬

肝斑の改善には、「トラネキサム酸」と「L-システイン」が有効だと言われています。

(※1)

将来の見た目年齢に自信!コツコツとシミのない肌作りを

先の調査では、男性から見ても女性のシミは、「老けて見える」、「不健康そうに見える」などいいイメージはないそうです。

シミには様々な種類や原因、対処法があります。しかしどれもしっかりした紫外線対策や規則正しい生活、バランスのとれた食事、正しいスキンケアで防いだり、軽減したりできます。

はな子
スキンケアって、忙しいし毎日のことだから、面倒になって気を緩めてしまいますよね…。
美神先生
そうね。でもシミは女性にとって美容の大敵よ。人生が90年だとしたら、60年はシミに悩む人生になる場合もあるのよ?
はな子
そんなの絶対嫌です〜!!!
美神先生
確かに面倒だけど、毎日できることばかりよ。いくつになっても「実年齢より見た目年齢が若い」。そんな将来を目指すといいわ。
はな子
実年齢より見た目年齢!先生が言うと説得力ありますね!
美神先生
どういう意味よ。
【参考文献】
(※1)吉木伸子著「素肌美人になるための スキンケア美容医学事典」池田書店 2015年
(※2)一般社団法人 化粧品成分検定協会編 「化粧品成分検定公式テキスト」実業之日本社 2016年
(※3)朝田康夫監修「最新改訂版 美容の医学 美容皮膚科学事典」 中央書院 2016年
(※4)一般社団法人 日本エステティック協会教育研究委員会著作・監修「認定ボディエステティシャン 認定フェイシャルエステティシャン 知識と例題」日本エステティック協会 2012年
(※5)宇山侊男・岡部美代治編著「化粧品成分ガイド 第5版」フレグランスジャーナル社 2011年
(※6)吉木伸子・岡部美代治・小田真規子監修「素肌美人になれる 正しいスキンケア事典」高橋書店 2011年
(※7)久光一誠監修「美肌のために、知っておきたい 化粧品成分表示のかんたん読み方手帳」永岡書店 2017年
(※8))平尾哲二著「医師・医療スタッフのための 化粧品ハンドブック」中外医学社 2016年
(※9)宮澤三雄編著「コスメティックサイエンス 化粧品の世界を知る」共立出版 2015年
(※10)田上八朗著「スキンケアの科学」南山堂 2015年

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