べビ肌

真皮とは?真皮の構造と繊維!繊維が減少すると老化の原因に・・・

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美神先生
ねえはなちゃん。コラーゲンヒアルロン酸と聞いて、何を思い浮かべる?
はな子
え?肌の弾力に大きく関わってくる成分…。ですかね?
美神先生
そう。じゃあこのお肌の弾力成分は、一体肌の中のどこで働いているのかしら?
はな子
えーっと、表皮では出てこなかったし…真皮
美神先生
そう!肌の弾力は真皮に大きく関わってくるの!

私たちの肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」と、大きく3つの層に分けることができます。その中で「真皮」は表皮の下の部分にあります。

表皮の厚さが約0.2mmに対して、真皮の厚さは2.0mm。真皮は肌のハリや弾力を保つ働きを持っています。

また、表皮へ栄養を送ったり、様々な重要な役割を持っていて「皮膚の本体」とも言われています。

真皮の働きは主に、

・皮膚の隅々まで酸素と栄養分を送り込む
・発汗することで老廃物を排泄
・肌の弾力を保つ

などです。

肌の弾力に関係するということは、誰もが気にするシワやたるみの原因がここにあるということです。

美神先生
つまり真皮はエイジングケアに深く関わってくるの。はなちゃんも今はまだ大丈夫なんて思って予防しなかったら、将来大変なことになっちゃうわよ!
はな子
ええ…それは嫌です〜〜〜!!!
美神先生
今回は肌の弾力に大きく関わる、真皮について詳しく説明していくわ。




皮膚の構造

真皮を詳しく理解するために、皮膚の構造を大まかに知っておきましょう。

皮膚は人の体を覆い、外部の刺激から体を守っています。その皮膚は、1枚の皮でできているわけではなく、外側から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層より成り立っています。

 表皮

表皮は、

・外部の刺激から肌を守る
・肌内部の水分を保持する

などの働きをしています。

表皮は、皮膚の最も上の層で体を守っています。紫外線や大気汚染といった外部刺激をブロックしたり、細菌からの感染などからも守ってくれています。

また、肌の内部にある水分を逃さないように潤いを保ち、乾燥から守る働きもあります。

表皮の奥では絶えず新しい細胞が生まれています。古い細胞は、皮膚の表面からアカとなり、剥がれ落ちていき、これらを繰り返して肌が生まれ変わっています。

この表皮の中で潤いに大事な成分”セラミド”が生成されています。

ピッピ

皮下組織

皮下組織は真皮のすぐ下、3つの層でいうと最下層に位置しており、主に柔らかい脂肪で構成されています。

脂肪を多く含んでいるため、別名「皮下脂肪組織」とも言われます。(※1)(※2)

ピッピ
皮下組織については「皮下組織とは?その仕組みと働き!皮下脂肪のたるみと肥満について」で詳しく説明してるッピ。

真皮とは?

「真皮」は表皮の下の部分にあたり、水分を除いたら、約70%が頑丈な膠原線維(コラーゲン)で出来ています。

表皮を支える真皮は水分を多く含んだ厚い層となっており、頑丈なコラーゲンからなる「膠原(こうげん)線維」と、エラスチンからなる「弾性繊維」、そしてこの間を埋めるヒアルロン酸などの「基質」が占めています。これらが肌のハリや弾力を保つ働きをしています。

内部には、リンパ管・血管・神経などが通っていて、表皮に栄養や酸素を送ったり、皮膚感覚をつかさどっているのも真皮です。

美神先生
これらが肌のハリや弾力の源で、顔の表情や皮膚の伸び縮みなどの運動に大きく関係しているの。

内部で、コラーゲン線維(膠原線維)が網目状に張り巡らされ、エラスチン線維(弾性線維)が、それを繋ぎ止めることにより、肌の弾力を維持することができます(※2)~(※5)

【真皮の働き】

・血管網を通じて表皮へ栄養素や酸素を送り込む

・毛細血管やリンパなどの働きにより、皮膚の老廃物の排泄や代謝を行う

・真皮内の線維により、皮膚の弾力を維持

表皮と真皮の境目

表皮と真皮の境目は、腕などが横に引っ張られた時皮膚の伸び縮みができるように、波のような形で接合されています。

美神先生
高齢者があまり伸び縮みが効かなくなるのは、この波の形が加齢とともに平たくなっているのが原因の1つなの。

表皮が真皮に向かい、突起状に入り込んでいる部分があります。ここを「表皮突起」といい、反対に真皮が表皮に向かって入り込んでいるところを、「乳頭体」といいます。

突起があるため波のような形に見えるわけですが、この表皮と真皮の波のような接合部分には、「基底膜」と呼ばれる薄い膜があります。

基底膜は主にコラーゲン線維からできていて、ラミニンという成分を含んでいます。基底膜は表皮の一番下にある基底層とともに強い膜となり、真皮を守っています。

加齢や紫外線などの影響で基底膜は衰えたりラミニンが減ったりします。そうすると、シミや肌荒れ、キメが荒くなるなどのトラブルが起こります。
(※1)(※2)

真皮の構造

表皮は中で4つの層に分かれていますが、真皮も同じように内部で3つの層に分かれています。

乳頭層(にゅうとうそう)

乳頭層は、基底膜と接しているところです。

真皮側から表皮に向かって入り込んでいる「乳頭体」と、そのすぐ下にある層のことを「乳頭層」と言います。

乳頭層は細かな毛細血管やリンパ管や神経などが通っています。

ここで表皮に栄養素や酸素を送ったり、皮膚内の老廃物を取り除いたりしています。そのほか、表皮から送られてきた情報を皮膚感覚として捉えるアンテナの役割もあります。

そして、乳頭体にはヒアルロン酸などからなる「基質」があり、多量の水分を含んでいます。

この水分を表皮に配給する役目も果たしています。

乳頭層は加齢により、乳頭層の波の形が平らになっていきます。その為、送られる栄養も十分に行き渡らなくなり、たるみへ発展する原因の一つとなります。

乳頭下層(にゅうとうかそう)

乳頭層の下の部分に当たるところで、網状層に行くまでの層のことをさします。

そもそも真皮とは、はっきりと3層に分かれている訳ではなく、大きく上下2層の乳頭層、網状層に分かれ、その境界面に当たる部分を「乳頭下層」と言います。

乳頭下層は、乳頭層と同じ成分で成り立っています。

網状層(もうじょうそう)

真皮の中で最も厚い部分です。

網状層の大部分は、皮膚の形を保つコラーゲン(膠原線維)であり、それにゴムのように弾性を与えるエラスチン(弾性繊維)が加わっています。

そしてその間を埋める、ヒアルロン酸などの基質からできています。

この線維が網目状になっているので網状層と呼ばれています。

網状層を構成している線維である、コラーゲンやエラスチンやヒアルロン酸を、真皮内部の所々にある「線維芽細胞」が作っています。
(※1)(※2)(※6)

真皮の線維

真皮には、コラーゲンヒアルロン酸など、私たちがよく耳にするものが多く含まれています。

線維芽細胞

線維芽細胞は、真皮を構成する線維である、コラーゲン(膠原線維)エラスチン(弾力線維)・水分保持に重要なヒアルロン酸などのムコ多糖類と呼ばれる「基質」を作り出しています。

真皮の構造を作り上げる重要な働きをする細胞で、この線維芽細胞は、真皮全体に分散して存在しています。

美神先生
線維芽細胞は自らも分裂して、新しい線維芽細胞を生み出すの。古くなった線維を分解する働きも持っているのよ。

(※2)(※4)(※6)(※7)

コラーゲン線維(膠原線維)

コラーゲン線維はタンパク質の細い線維が束になってできているものです。真皮の成分として、コラーゲン線維は約70%と多くの割合を占めています。

コラーゲンは弾力を持った線維であり、たっぷりと水分を抱えながらお肌のハリを支えています。

肌は押しても元に戻り、多少は伸び縮みしますが、紫外線や加齢によって劣化すると、古くなったゴムのように弾力を失ってしまいます。

コラーゲン線維は線維芽細胞により生み出され、酵素によって分解されます。

なので生産と分解によって緩やかに新陳代謝をしていきますが、真皮のコラーゲンが一通り代謝をするのにはだいたい2〜6年ほどかかると言われています。

コラーゲン線維が作られる量は加齢とともに減少して生き、40代後半以降になるとほとんど新しく作られることはありません。そのためコラーゲンはどんどん古くなり量も減るので、シワとたるみを引き起こすことになります。

美神先生
コラーゲン配合と書いてある商品に使われているコラーゲンは、保湿成分として使われているわ。だから真皮までは到達せず、真皮内のハリや弾力の成分に働きかけることはないの。

(※3)(※4)(※7)

エラスチン線維(弾性線維)

エラスチン線維はコラーゲン線維と同様にタンパク質からなっており、線維芽細胞から生成されます。ゴムのような弾力を持っています。

網のように張りめぐらされたコラーゲン線維をネジやボルトのようにつなぎとめてることにより、皮膚の弾力性を保っています。

美神先生
美容ではよくコラーゲンを耳にするけど、実はエラスチンの方が肌のハリには重要であると最近は言われているの。

真皮の成分としてコラーゲン線維が70%を占めるのに対し、エラスチン線維はわずか2%と少ないですが、エラスチン線維が皮膚の弾力に大きく関わってきます。

エラスチンは、加齢とともに弾力を失っていきます。そうなると、支えていた網目状のコラーゲン繊維も形がくずれはじめ、肌のたるみが生じてしまうのです。

(※2)(※3)(※4)(※7)

基質

ゼリー状の物質でコラーゲン線維やエラスチン線維、線維芽細胞などの隙間を埋め、水分保持や肌弾力を支える働きをしています。

基質の主成分はヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸などを含む”ムコ多糖類”と呼ばれるものです。ほかにもタンパク質やミネラルなどもあり、さらに水分を多く含んでいます。

ヒアルロン酸は水分を含む力が強いため、ヒアルロン酸がたくさんあるほど肌はみずみずしいということになります。残念ながらヒアルロン酸は年齢とともに減少し、それを食品などで補うことはできません。

(※2)(※3)(※4)

真皮の線維が減少すると老化の原因に!

真皮内にある、肌の弾力に大きく関わってくる、コラーゲン線維・エラスチン線維など、それらは年齢を重ねるとともに減少していきます。

その結果、しわやたるみを引き起こす原因になってしまうのです。

真皮では、およそ30代〜40代くらいから、コラーゲンやエラスチンの減少、変性、断裂が見られます。

その結果、綺麗な網目状により構成されていた形が崩れ始め、形が変わっていきます。これにより”肌のたるみ”が生じてきます。

そして表情に沿って、同じ場所に何度も繰り返しくぼみが生じてきます。そのため、長年に渡りコラーゲン線維がよれていくと、表情を戻した時にも消えない、シワを引き起こしてしまいます。

さらに真皮の線維芽細胞の働きは歳を重ねるごとに低下してしまうため、真皮のコラーゲン線維やエラスチン線維などの生産量そのものが減ってしまいます。

これにより真皮全体が薄くなってしまい、水分量も低下してしまいます。

老化を促進させてしまうもの6つ

①紫外線
②睡眠不足
③喫煙
④精神的なストレス
⑤過度なダイエット
⑥刺激の強いマッサージ

この6つは、コラーゲンやエラスチンなどの線維の減少を促進していってしまいます。少しの心がけで改善できるものが多いですので、毎日の生活習慣をもう一度見直して見ましょう。

美神先生
特に寝不足はお肌にいちばん影響しやすいわ。毎日最低6時間は睡眠時間を取るようにしましょう。

オススメ化粧品4セット

たるみやシワ、たるみ毛穴などは全て真皮によるコラーゲンやエラスチンなどの低下によるものです。

真皮の老化の対策として、以下の配合された化粧品やスキンケアがとてもオススメになります。

①ピーリング

ピーリングは表皮にある余分な角質を除去すると同時に、肌の生まれ変わりであるターンオーバーを活性化させます。

そうすることによって真皮のコラーゲンの生成を促すことによりたるみなどの老化を防止することができます。

自宅でするピーリングでオススメは、肌に負担の少ない洗い流すタイプのミルクや、ピーリング石鹸が良いでしょう。

はな子
効果があると言って何度もすると乾燥などを招いてしまうから、週1〜2回、またはそれ以下にとどめた方が良さそう。

(※12)(※14)(※15)

②レチノール

レチノールは、”コラーゲンを増やす働きの強い成分”です。これは医学的にも証明されており、美容皮膚科やクリニックなどでも良く使われています。

”コラーゲン配合”などと謳っている化粧品はありますが、それに使われているコラーゲンは真皮には届かず、通常”保湿成分”として使われます。

本当に真皮に届かせてコラーゲンに働きかけたい場合は、「レチノール配合」の化粧品を使いましょう。

美神先生
ただしレチノールは、効果が高い分刺激もあるの。使い始めは肌がカサカサする場合もあるわ。正しく使用するようにしましょう。

しかし使い続けていくことで肌調子も落ち着いていきます。レチノールはビタミンAの一種で、元々体内に含まれている成分の一つなので、基本的には安全なものです。

とはいえ刺激があるものなので、敏感肌の人は使うのはやめた方がいいでしょう。

ピッピ
レチノールについては「レチノールとは?その効果と使用上の注意について」で詳しく紹介してるッピ。

(※4)(※12)(※13)

③ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体配合の化粧品はコラーゲンを生成するのを助ける働きと、若干ですが皮脂を抑制する効果もあるのでシワや毛穴、たるみに有効な成分です。

ビタミンC誘導体は、レチノールよりも刺激が少なく扱いものです。レチノールの刺激が気になる人はビタミンC誘導体が配合された化粧品にしましょう。

成分表に「リン酸アスコルビル」または「バルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」と書かれたものを参考に選ぶと良いでしょう。

(※4)(※14)(※15)

④ナイアシン

ビタミンC誘導体よりも刺激が弱いもので、敏感肌の人でも使いやすいタイプの化粧品です。

ナイアシンとはビタミンB3のことです。酸化を防いだりコラーゲンを増やす役目をしており、毛穴や小じわ対策として使われることが多く、化粧水や美容液に配合されています。

肌のうるおいを保持する作用もあるので、乾燥がきになる方、血行促進や、炎症を抑える効果もあるので、くすみが気になったり肌荒れの方、予防にも使用できます。(※4)(※16)

美神先生
でも、何十年もかけて減ったコラーゲンやエラスチンをスキンケアで増やすのは簡単なことじゃないわ。
はな子
でも放っておけば、必ず悪化してしまうから、少しでも食い止めるために最適なスキンケアが大切なんですね。

タンパク質を摂取していく

真皮を作る線維はコラーゲンやエラスチンなどは、主にタンパク質で作られています。

よって、ダイエットで偏った食生活を続け、肉や魚などを食べない生活が続くと、タンパク質が不足してしまい、肌の老化を促進させてしまいます。

肉は脂が多く食べることを避けられがちですが、赤身肉や皮を除いた鶏肉などは低脂肪ですし、低脂肪な肉や魚は良質なタンパク質が多く含まれており、太りにくい食品とされています。

魚か肉どちらかを100gほどとることが理想ですね。

美神先生
ただし、たくさん食べることで今あるシワが消えたりするわけじゃないから注意してね。
はな子
あくまでも「促進を食い止めるため」、ですよね!了解です。

真皮に働きかけたスキンケアを

肌のハリや弾力に大きく関わってくる真皮。

老化によるものは仕方がないと、そこで諦めてしまっては美肌を作ることができません。

真皮に働きかけるための成分が入った化粧品や、食生活を見直すことが大切です。

美神先生
肌の仕組みをしっかり理解し、老化を少しでも食い止めることが、いつまでも若々しい肌を保つことができる秘訣よ。
はな子
なんか…、先生が言うと説得力ありますね。
美神先生
どういう意味よ?
はな子
い、いえ!今まで肌の弾力のこととか気にしたことなかったけど、今日から予防のためのスキンケアをしていこうかな!
美神先生
それがいいわ!早速今日から実践してみましょ!
【参考文献】
(※1)美容のヒフ科学 改正9版(安田利顕 著)
(※2)朝田 康夫 「美容の医学 美容皮膚科学事典」中央書院 2002
(※3)素肌美人になるためのスキンケア基本事典(よしき皮膚科クリニック銀座院長 吉木伸子著)
(※4)スキンケア美容医学事典(よしき皮膚科クリニック銀座院長)
(※6)日本化粧品検定2級・3級対策テキスト(日本化粧品検定協会)
(※7)コスメティックサイエンス 化粧品の世界を知る
(※8)スキンケアの科学(東北大学名誉教授 田上八郎 著)
(※9)有用性化粧品の処方とその活用
(※12)吉木伸子・岡部美代治・小田真規子監修「素肌美人になれる 正しいスキンケア事典」高橋書店 2011年
(※14)吉木伸子著「一生ものの素肌をつくる 正しいエイジングケア事典」高橋書店 2012年
(※16)鈴木一成・朝田康夫監修「化粧品のすべてがわかる コスメティックQ&A事典 全面改訂最新版」 中央書院 2011年

【参考URL】
(※5)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsci/34/2/34_2_76/_pdf
(※10)http://plaza.umin.ac.jp/~jds/index.php?view=4932
(※11)http://www.anatomy.med.keio.ac.jp/funatoka/anatomy/A16/A16_0.html
(※13)https://books.google.co.jp/books?id=nkY7BAAAQBAJ&pg=PT38&dq=%E3%81%9F%E3%82%8B%E3%81%BF%E6%AF%9B%E7%A9%B4&hl=ja&sa=X&ved
(※15)https://books.google.co.jp/books?id=gXWZAwAAQBAJ&pg=PA158&dq=%E6%B6%99%E6%AF%9B%E7%A9%B4&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKE


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